[下痢について]
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漢方的健康指南
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 暑くなって注意しなければならないことは、冷たいものの食べ過ぎです。かき氷などを食べ過ぎて、下痢が止まらなくなったとか、腹痛を起こしたなどはよく聞きます。
 直(ただ)ちに胃腸に入り込むことを、直中(じきちゅう)といいます。「中」というのは胃腸のことです。補中益気湯や小建中湯という漢方は、胃腸のお薬だなということがわかります。胃腸を補って元気を益す漢方薬と、胃腸を建てる漢方薬ということになります。
 子どもが日中、かき氷やアイスクリームを食べ過ぎて、夕方から腹痛を起こして下痢をすることがあります。そんな時、正露丸はいけません。正露丸には阿仙薬という収斂剤も入っていますが、それより黄柏という冷やす成分が入っているからです。冷えて下痢をしているのに冷やしてはいけません。
 そのような時は小建中湯が使われます。収斂剤も入りまた胃腸を温めます。お腹を擦ってあげるのもよいでしょう。使い捨てカイロなどで温めるのもよいでしょう。
 漢方の治療法は基本的には十四種類ほどあり、実際にはもっと複雑に考えなければならないでしょうが、その中に「寒はこれを熱す」「熱はこれを寒す」というのがあります。温裏法と清熱法です。寒かったら温め、熱かったら冷やすという方法です。当然といえば当然ですが、意外と難しいケースもあります。
 水みたいな下痢は冷えです。それとは反対に湿熱の下痢というのがあります。べちゃっとして、においが強く熱っぽい下痢です。これは明らかに熱ですので、黄連や黄ごんなどの冷やす生薬の入った葛根黄連黄ごん湯などがよいのです。
 夏はお腹を冷やさないように注意をしましょう。(2002/6)
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