Ask John
こんど東京に行くので、何かアドヴァイスを
What do I Need to Know to Visit Tokyo?
2002年11月14日

質問:

こんど東京に行くのですが、何をもっていったらよいのか等、アドバイスを。

回答:

ANIMEファンが始めて東京に行くとなれば、ANIME専門店をまわって買えるだけ買い込むことを目論むものですが、まず日本に出発する前に心得ておかなくていけないことがいくつかあります。


まずお金をいっぱい持参しましょう。健康であることは言うまでもありませんし、東京のどこを訪れるのかを決めておくことも大切です。それから、よくある勘違いがあります。ほとんどの日本人は英語を話しません。


日本に行くのにビザはいらないので、米国や英国から入国するのに必要なのは航空券とパスポートくらいです。東京をまわるのであれば一週間は欲しいところです。まわってみたい街になじんで、いろいろANIME専門店を漁るのには最低それくらいの時間は要ると思ってください。


日本に着く日と去る日のことも頭にいれておいてください。成田空港からバスで東京の都心部に着くまでで2時間はかかります。距離にしてわずか30キロ、交通渋滞がなくても、です。


それから、日本訪問が始めてで日本語にも慣れていないひとには、格付けが最低でも4つ星のホテルを選ぶことをお勧めします。一部屋に一泊するだけで150ドルはかかるものの、このクラスの宿ならば英語ができる従業員がいることにくわえ、空港まで迎えのバスを用意してくれます。これはすべて私の経験に基づくものですが、このバス・サーヴィスを利用しないで、混雑する東京の街中で重いカバンを引きずり続けるのはかなり疲れます。成田より東京まで自腹でバスに乗る場合、だいたい3,000円かかります。タクシーだとその10倍かかると覚悟してください。


たいていの銀行や高級ホテルでは両替ができますが、日本の銀行は夕方には閉じてしまいます。米国の空港と違って成田空港での両替は国の銀行が行っていますので、大量の両替でも受け付けてくれます。両替比率も公正なものです。現金とトラベラーズ・チェックはたくさん持参してください。日本はクレジットカードよりも現金のほうがありがたがられます。ゲームやANIME専門店では使えないことがよくあります。日本でドルは使えません。ホテルを出たら円でないと通用しない世界です。


東京ではとにかく歩くことになると覚悟してください。日本に行く前に足を鍛えておくことを強くお薦めします。一日中、立っているか歩いているかの連続になりますので、運動して足腰を事前に鍛えておいてください。筋肉痛を和らげる塗り薬とアスピリンは必携です。もし日本で買おうとしても、痛み止めすら日本のコンビニではまず売られていないことにきっとびっくりすることでしょう。


鉄道網は大事な足になります。とりわけ山手線にはお世話になることでしょう。これは都心部を一周する路線です。各路線は色分けされています。これは外国人にも分かるようにという配慮によるものです。もっとも、日本語のわからない外国人への配慮は全体的にはそれほど行き届いているというわけではありません。


ANIMEを観慣れている人なら分かるように、英語は日本でもそれなりになじまれていて、小学校から英語教育をという声もあるくらいです。ただ、たいていの米国人が学校で外国語の講座をひとつかふたつは取っているのに卒業後には忘れてしまうのと同じく、たいていの日本人も英語はお手上げです。簡単な日本語、例えば「失礼します」「いくらですか」等は練習しておいてください。日本で何度も使うことになるでしょう。日本人のほぼ100%は外国人には丁寧に接してくれますし、頼めばできるかぎりの手助けはしてくれます。しかし、東京は何かと小忙しい街ですので、大抵の日本人は声をかけられないかぎりせかせかと通り過ぎてしまうと思ってください。


箸も使えるようになって欲しいところです。マクドナルドかケンタッキー・フライド・チキンの店だけで食事するのでもないかぎり、箸が使えないと不自由します。ナイフやスプーンはたいていの食堂には置いていません。マクドナルドで食事する場合でも、出されるものが米国のものより一回り小さく感じることでしょう。でも、米国の大都市での値段よりも飛び抜けて高いということはありません。個人的には吉野家がお気に入りです。ここは24時間営業で、特大の牛丼がわずか540円で堪能できます。


行ってみたい街といえば、秋葉原、渋谷、中野、新宿などが筆頭にあがります。できれば地図を携帯したほうが、お目当ての店がどこにあるのかを伝えやすくて便利です。住所だけだとあまり役に立ちません。日本の都市は人口が多く入り組んでいるので実際に東京で暮らしている人間でさえ住所だけではそれがどこなのか分かりません。


どこに行くのかを決めずに東京に来ている場合は、まずは電車で秋葉原に行くことをお勧めします。駅を降りれば、そこに広がるのは秋葉原電気街です。ぶらりと散策するだけでも、中古のANIME商品を大量に扱っているKブックスや、ANIME商品の新作を扱うアニメイトやゲーマーズ、18禁ANIMEやHENTAI同人誌を専門にしているメロン・ブックスやコミックとらのあな、見たこともないビデオゲーム機がそろったゲームセンター群が目に飛び込みます。嘘じゃありません。


ただし、ひとつどうしても言っておきたいことがあります。新作ではなく中古を狙え、ということです。十分な滞在期間さえあればバーゲンにぶつかります。たいていのANIME商品は中古で、しかもとんでもなく安値で手に入れられます。発売より一週間しか経っていない新作でもそうです。


渋谷。ここにはたくさんの映画館に加え、アニメイトの支店、それにあのまんだらけの本店があります(訳註)。渋谷駅前のハチ公のまわりに行ってみてください。この地球上で最も人で混雑した交差点の向こうに、あの有名なSHIBUYA109ビルがあります。このビルを目指して人ごみを掻き分け掻き分けして進んでいくと、道路の分かれ目の真ん中に小さな交番が見えます。ここからさらに進んでいくと、右手に地下への階段があります。これこそ、世界最大最強のANIME専門店まんだらけに至る恐怖の階段です。ここが初めてで、何を買ったらよいのか分からない人は、まずは半日ここを探検してみることです。ここには何でもあります。昭和20年代初頭の年代ものの漫画から最新の同人誌、ブリキ玩具から最新のガチャポン玩具までが、買い取り価格のままのとんでもなく安い値段で売られています。


バーゲンを狙うならば中野ブロードウェイもお薦めです。中野にある四階建てのモールで、新宿からは中央線でたったの一駅です。中野駅で降りてすぐ右手にありますので、絶対に見逃すことはありません。中野ブロードウェイにはやおい同人誌専門のまんだらけの支店に加え、新旧の同人誌、HENTAI同人誌、マンガやANIME商品、ビデオ、CD、ビデオゲーム、コスプレ商品その他を扱う店が並んでいます。それにセル画専門店も三つあります。アニメ・ワールド・スター、コミット、ゼロの三店です。中古のゲーセン・ゲーム機、パソコン・ゲーム、レーザーディスク、音楽デッキにビデオデッキ、家具、酒、服、台所用品、食料雑貨の専門店もあります。


渋谷は10代の若者にとって一度は歩き回ってみたい、おしゃれな場所とされていますが、新宿は東京人にとっては親しみぶかい娯楽街です。屋根つきの街路、食堂、パチンコ店、カラオケ喫茶、百貨店、ANIME専門店、ゲーセンでいっぱいです。時間があるようならばぜひ新宿を散策してみてください。面白そうな店がいくつも見つかります。ビルにも注目です。地下も含め各階にさまざまな店があります。良いANIME専門店を見つけるためには、やたら狭い階段を上がって三階、四階、五階に行ってみることです。目立たないところにある階段や、おんぼろな階段だからといって恐れてはいけません。ここから上は侵入禁止という場合は必ず柵があったり進入禁止の表示がされています。


掘り出し物の店というものは道を歩いているだけでは分からないことが多々あります。五階に店があるぞという表示がなされてていても、道をぼおっと歩いているだけではまず確実に見逃してしまうほど目立たない看板しかないこともしばしばです。恐れたりためらったりしないで、一見すると貸し店舗などなさそうないようなビルでも足を踏み入れることです。東京は皆さんの暮らす米国とはまるで異なる世界です。掘り出し物やとんでもないANIME専門店のいくつかは多少の努力とともに探し出すのが東京の流儀なのです。


それから最後にもうひとつ。ためらいは禁物。多くのANIMEファンにとって東京訪問というのは一生に一度の貴重な体験です。面白そうな場所があったら、さっそく覗いてみることです。


欲しいと思ったら即、買うべし。お金というものはいくらでも替わりがききますが、ANIME玩具やセル画や本やゲームソフトはその場で手に入れないともう二度と買えないことがあります。そうなったら死ぬまで悔やむしかありません。秋葉原に行って「アニメビデオ大売出し」とか「中古ゲームソフト」と書かれた、10メートルはある垂れ幕を眺めるような機会はもう二度とないのかもしれないのです。


東京は世界で一番治安が良くて愛想も良い都市なので、東京旅行というめったにない機会はフルに使うべきです。そうすることで益こそあれ、損はありません。



訳註: まんだらけ本店は渋谷店ではなく中野店


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