Ask John
『鋼の錬金術師』が米国にもお目見えするそうですが
How Will Fullmetal Alchemist Do in America?
2004年10月7日

問:

『鋼の錬金術師』が日本では最終回を迎えましたが、ここ米国でも人気になるでしょうか。

答:

日本で賞賛されている人気シリーズがここ米国でも放映されることが決まると、それが米国でも支持されるかどうかの問い合わせが私の元によくきますが、占い師の役はけっして嫌いというわけではないとはいえ、私には未来を予想することはできないこと、あくまで入ってきた情報を元に予想を立てることしかできないことはまず断っておきます。


日本で最終回が流されたすぐ後に米国で放映が始まるような場合、ファンサブ・ネットワークを通じて口コミが効果をあげるものです。放映は終わったものの日本でのDVDの発売その他はまだ終わらないでいるので、当分日本でも『ハガレン』人気は続くというわけで米国のANIMEファン達も期待を寄せてくれます。もっとも『名探偵コナン(訳註1)や『ルパン三世』は出来の良い番組でしたが、放映が日本よりかなり遅れてしまったためファンにはいまひとつアピールできず、米国での反応は振るっていません。


『ハガレン』はというと、米国でも成功を収める高品質な作品であると思います。これまで米国で放映されてきたどのANIME番組にも引けを取らないできばえですし、ドタバタ風なところやとっつき易い登場人物たちはきっと若い視聴者には馴染みやすいものでしょうし、それでいて本格政治劇的なところもあって、比較的年齢の高い視聴者にはおそらくそこが魅力に映ると思います。


『ハガレン』には流血や暴力的場面があって、こちらの実写番組より残酷なので放映の際に画像修正は必至で、修正をめぐっていろいろと論争が起きると思われます。『カウボーイ・ビバップ』や『ドラゴンボールZ』が米国でも人気作になったのは、なによりまず放映にあたって暴力描写を抑え目にしたからですし、『ハガレン』もおそらくはそうなることでしょうが、『ビバップ』や『Z』に比べてもずっと多くの修正が加えられると考えられます。


『ハガレン』はこの二作品よりずっと暴力的かつ残酷なのです。カートゥーン・ネットワーク局ができるだけ編集を加えないで放映してくれることを願うのみです。実際にどうなるのか、今は待つしかないようです。


DVD版はともかくTV放映にあたっては画像修正が加えられるとして、それでもこの番組の脚本も作画も筋も充分に米国の視聴者にはアピールすると信じています。ファニメーション社やカートゥーン・ネットワーク局が『レイヴ(訳註2)のときのように『ハガレン』をずたずたにする可能性もなくはないのですが、そうならなければおそらくこの番組は『ビバップ』規模のヒット作になるのではないかと期待できます。



訳註1 放映打ち切りが報じられたが、カートゥーン・ネットワーク局は公式に否定。放映は続行の模様。

訳註2 Rave Master の題で今年2004年6月5日よりカートゥーン・ネットワーク局の土曜午後7時半枠で放映中。TokyoPop 社よりDVDが発売されているが、これも編集版。

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