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【高山寺】《真言宗単立寺院》075-861-4204

 774年(宝亀5)の(かい)(そう)。のち鎌倉時代、明恵(みょうえ)上人(しょうにん)()鳥羽(とば)上皇(じょうこう)帰依(きえ)を得て華厳宗(けごんしゅう)興隆の根本道場として再建。後鳥羽上皇より、「日出先照高山之寺(ひいでてまずこうざんをてらすのてら)」の(ちょく)(がく)(たまわ)ったことから、高山寺と改めた。南北朝時代には広大な寺となったが、応仁の乱で諸堂の多くを焼失し、寺運は衰微する。しかし、国宝・鳥獣(ちょうじゅう)人物(じんぶつ)戯画(ぎが)4巻など、洛西における文化財の宝庫。

参道 高山寺本堂 石水院遠景

■石水院(せきすいいん)[国宝] 後鳥羽上皇の賀茂の別院を賜ったものと伝え、明恵(みょうえ)上人(しょうにん)の住房となったという。鎌倉初期の寝殿造りの面影を残す、すぐれた住宅建築で貴重な遺稿(いこう)。南面には、後鳥羽上皇の(ちょく)(がく)、西面に(てっ)(さい)の額「石水院」。

鳥獣(ちょうじゅう)人物(じんぶつ)戯画(ぎが)[国宝] 鳥羽僧正(とばそうじょう)覚猷(かくゆう)筆(1053~1140)。教科書で一度は見たことのある動物で描かれた風刺画で、あまりにも有名。全4巻からなるが、3・4巻は後人の作と思われる。平安時代後期から鎌倉時代の作。現物は博物館。

明恵上人樹上座禅像[国宝] 鎌倉時代初期の作。松林に覆われた山中の、とある樹の幹が分かれた部分に、座禅する明恵上人の肖像であるという。

(かさ)塔婆(とうば)[重要美術品] 塔身・笠から宝珠までを一石でつくった笠塔婆で、明恵上人の練行場の一つであることを表示している。

栂尾(とがのお)茶園 鎌倉初期、栄西禅師が宋から持ち帰った茶種を明恵上人に贈り、これを、栂尾の地に植えたのが、茶の栽培が盛んになった起こりといわれ、宇治の茶は栂尾から移植したものという。

法皷台文庫 1万余点の寺宝を収蔵する。(国宝7件、重文千件以上)

開山堂(かいざんどう) 明恵上人晩年の草庵址。

金堂(こんどう) 1634年(寛永11)、御室仁和寺の古御所の建物を移築したといわれ、屋根は銅板葺で、正面に一間の向拝を付し、蔀戸を設け、側面は舞良戸・板扉等からなっている。内部は内外陣に分け、外陣天井は格天井、内陣天井は小組格天井とし、本尊・釈迦如来像を安置する。

仏足(ぶっそく)(せき) 江戸後半の再造。仏足石は釈迦の足跡を印した石をいい、インドでは仏像が造られる以前には、釈迦の象徴として崇拝の対象とされていた。

※明恵上人(1173〜1232) 鎌倉初期の華厳宗(けごんしゅう)の僧。紀伊生まれ。高雄神護寺で文覚(もんがく)師事(しじ)。東大寺で受戒(じゅかい)、華厳を学ぶ。後鳥羽院から栂尾(とがのお)の地を賜り、高山寺を建立。旧仏教の復興に尽力し、専修念仏を非難する。

参考資料 昭和京都都名所図会 竹村俊則著より

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