治具について
治具の定義の正確な事はわかりませんが模型で使われる一般的な定義として正確に大量の製品を作るための補助ツールと思っています。
ウチで作って使っている治具は色々沢山あります。
車体曲げ治具、車軸調整用治具、車軸切断用治具(ただのスペーサー)、車輪組み立て用治具、中空軸保持用専用コレット
車輪編
弊社ZゲージのELではコストを下げるためNゲージの車輪を改軌して使っています。
タイヤがチョット厚めですが安価でストックが十分あるので我慢しています。
KATOの車輪のピボットを少しひっこめて反対側を少し切断。
どこかのHPで見たのですが車軸をハンマーでぶったたくなんて卒倒するような事をしている所がありました。
ウチではプレス機で車軸をズラしていますが図のような治具(スペーサー)で車輪を挟んでバイスで締め上げれば良いだけなんですが。
中空軸のカットは専用のコレットを作って旋盤で切っています。
もちろん、中空軸を丸々削り出せるのですがけっこうメンドウなんです。
オークションでアキアの先頭車60台を3000円で落札した、2chのバカがなんでそんなモン買うんだとほざいていた。
だって中空軸4本で50円なんだもん、使ってないけど。
どこかの頒布品は4本で600円、こんな事は計算しなくてもわかるだろう。
車輪組み立て用治具
真鍮アングルをVブロックにしています、下は本当のVブロック、長さが必要なため真鍮アングルで代用。
車輪、車軸をセットしてグイッと両端の丸棒を圧縮すればフレの無い車輪がトンカチでたたかなくっても組み立てできます。


中空軸保持用専用コレット
旋盤で削りだしてフライスで割りを入れています。
本当はスチールで作った方が良いのですがあまり強度が必要のない使い方なので手近な真鍮製です。

車体曲げ治具
真鍮の厚板の角を肩のRに合わせて整形し、車体裾に位置決め用マークをした物で車体を挟んでエイっと曲げています。
以前は遠藤機械にHO用をNで使えるように一部変更したものを2台特注して使っていました。
2台というのは急行型のような肩部と裾の2ヶ所曲げる必要があるため。
昔は1ロット600両程度だったのですがZゲージでは位置出しのロスの出る折曲げ機より原始的な曲げ治具の方が効率的。
1形式毎に専用の曲げ治具を用意して少量での追加生産が楽に出来るようにしています。
折曲げ機は一度セットさえしてしまえばよそ見しながらでも曲げられますが、あくまで量産用であって位置出しは難しいものがあります。
昔、タツヤが樹脂で曲げ治具を作って売ったようだがとんでもない、曲げ治具には剛性、強度が絶対に必要。
折曲げ機に材料をセットし押さえ金具で締めるとHO用の20mm角のスチール角材でも図のように中央部が浮き上がってしまいます。
そのまま曲げると車体の両端と中央部のカーブが違ってしまう、中央部のカーブが緩くなる。
Zゲージ用の治具ならバイスで全体を挟めるのでそういうことも起きないのですが。
ドリルアダプター
旋盤でドリル加工の場合は目盛りを見ながら彫り込むのですがいちいち目盛りを見るのはめんどくさい。
シビアな深さが必要無い場合、ガイド先端をドリルと揃えておけば掘り進んだ状態を目視出来るので楽。
バンダイの台車軸穴加工用治具
バンダイの台車に金属車輪を使うには軸穴を開けなければならない。
正確に裏側から軸穴を開けられないようで表から軸箱を目安に軸穴を貫通させている。
いくらなんでもそりゃないだろう。
で、真鍮板を折り曲げて整形し軸穴のガイドを開けた、表側は軸箱に、裏側は軸穴のガイドになる。


