| 私はかねてから,今日のように空手が「力のみ」「強さのみ」を誇示し,これを第一主義とする風潮に大いに心を痛めてきました。 現代の空手は,あまりにも競技化されゲーム化され,商業化されすぎています。 私は,将来の日本の空手道に不安の感を強めているひとりです。日本人が東洋の「心」,武の「心」をないがしろにしているうちに,外国では空手に真剣に取り組もうとする人々がたくさん出てきております。 誠道塾ニューヨーク総本部では,子供から大人まで,特に熟年を過ぎた六十歳以上の男性女性が数多く稽古を続けております。 これはなぜかというと,誠道空手が彼等の生活の中に溶け込んでいるからであり,これこそが私が長い間理想としてきた空手の姿なのです。 空手は大会に勝つためのものでも,強者をいっそう強者にするためのものでもなく,もっと大局的に人の道を教え,空手を学ぶ者が少しでも大きく人間形成し,それぞれが社会に立派に寄与貢献できるようにするためのものなのであると私は信じております。 |
世界誠道空手道連盟 誠道塾
ニューヨーク総本部
会長 中村 忠

ニューヨーク世界誠道空手道連盟主宰
極真会館初の正師範代を経て,初代北米地
区委員長を務める。1976年6月誠道塾開塾。