交配では、体の色による交配に加え、体系をも考慮に入れたい(図C)。それぞれの地域特性に即した体型の鳩を作り出さないと、成功に直結しない。
 一般的には、大型の鳩には小型の鳩、胸の高い鳩には低めの鳩、長手の鳩にはつまり気味の鳩を・・・・・・などと、よくいわれるようだが、筆者は、それぞれの地域に合致した同型同士の交配をすすめたい。なぜならば、逆風のレースの地域は胸が高めで、つまり気味の鳩が好成績をおさめる例が多いだろうし、そのような地域では、胸の高めの鳩は絶対の条件となろう。したがって、その地域で、そのような鳩が求められるときに、前途の如き、高めの鳩には低めの鳩を式の一般的配合であっては、やはり強豪鳩舎となるための条件を欠くことになる。一羽でも多くの地域特性を有した鳩を作ることこそ、強豪へのルートである。中間的な鳩は、逆風にも、追い風にも対応は可能だと説明する人が多い事は承知しているが、しかし、中間は、いつも中間であって、そこから抜け出し得ない事の方が多いと筆者は確信する。
 また、能力(脳力)はメスから、体型はオス親から多く遺伝的形質を継承するとよく言われるが、筆者は遺伝は、複雑な遺伝子の組みこみによって起こるものであるから、当然骨格も頭脳も、両親の影響を強く受けることは必至であり、誤解してはならないと考える。