<運動療法(理学療法・作業療法)>


@関節可動域訓練(ROM−ex)
:疼痛の生じない範囲で、できるだけ全可動域にわたってゆっくりと滑
                      らかに動かす。
                      
各関節5〜10回の運動を行わせ、これを1日2〜3回繰り返
                    す。


                      関節可動域に用いられる運動は
他動運動、自動介助運動、自動
                    運動、ストレッチング
などである。
                      骨折後の固定や関節炎などで可動域み制限が起こった場合は、
                      
自動運動→自動介助運動→他動運動と進める。
                      (麻痺などの中枢神経系疾患による可動域制限ガある場合は、運動
                      の順番は
になる)


A筋力増強訓練:具体的には、等尺性収縮・等張性収縮などがある。

           
等尺性収縮は、筋の長さを変えずに力を生じさせる収縮であり、運動痛を伴う患者
           や廃用性筋萎縮・末梢神経損傷後の残存筋筋力改善、
筋力増強効果が期待される。
           しかし、
収縮後に血圧が上昇するため心肺機能障害を持っている患者には注意が必
           要である。

           
等張性収縮は、筋の長さを変化させて一定の力を生じさせる収縮であり、筋持久
          力の増強
に効果がある。

           筋力増強訓練は神経原性、筋原性、廃用性などにより生じた
筋力低下の改善や、ス
           ポーツなど
運動能力の維持・向上に対して行われる。


B中枢神経疾患に対する機能回復訓練
      運動麻痺や異常運動など原疾患に直接起因する筋力低下に対して行うもので、
神経・筋再教
      育法、体幹バランス訓練などの基礎訓練と、床上動作訓練・歩行訓練・車椅子操作訓練
      などの応用動作訓練など
がある。

       
整形疾患でも既往に中枢神経系疾患があったり、疾患によっては応用し利用したりする。
        床上動作・車椅子操作・歩行訓練などの基本動作は主に理学療法士が行なうことが多い
        ようである。
        施設では作業療法士も行うこともある。


C日常動作訓練(ADL訓練):食事・更衣・整容・トイレ動作などの身辺処理動作、および家事・買い物
                    などの
日常生活動作の訓練をする。


D装具(使用方の指導)
     
(装具)使用部位によって上肢装具・下肢装具・体幹装具に分類される。

          また使用目的によって、
治療用装具・更生用装具(症状が固定してADL目的に使用す
          る装具)に別れる。
          機能によっても
動的装具(変形の予防、矯正、不随意運動のコントロールのために一定
          の運動機能を与える装具)
静的装具(関節の固定、安静、再矯正、治療効果の維持の
          ために装具自体の運動機能を与えない装具)
に分けられる。

     
(車椅子・歩行器)車椅子は使用時期によって一時的に用いるもの(発症直後など)、継続的に
                 使用するもの(重度障害者など)場合がある。
                 継続的に使用する場合は、個々の患者の身体状況に適した
車椅子の適
               合、操作訓練(ADL場面を含めた操作、移乗訓練など)、車椅子の走行
               に適した環境設定
が必要である。

                歩行器は歩行機能が充分達成されない患者に選択する。また各種杖も使用す
                ることで歩行機能が改善されるのであれば、
患者の体型に合わせた杖の選
               択
をする。

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