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'12/2/7
Gary Smulyan / Smul's Paradise (2012)
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バリトン・サックス奏者、ゲイリースマリヤンのニュー・アルバム。
バリトン・サックスといえば、ウエスト・コースト・ジャズが好きだった自分はジェリー・マリガンはずいぶんと聴いてきた。しかし、あとは古くはハリー・カーネイ、そしてペッパー・アダムス、さらに最近では、ロニー・キューバーといったあたり、限られた名前しか浮かんで来ない。
まあ、珍しい部類の楽器となるのだろうが、自分としてはバリトンサックスに人間的な暖かみを感じてしまう。それは、アルト・サックスやテナー・サックスがしばしば楽器が身体の一部となったような、吹き手との一体感を感じさせるのに対して。バリトン・サックスの場合、どことなくユーモラスでおおらかな音色や、楽器との一体感では逆に、扱いづらそうな楽器と格闘している人間の姿が垣間見えるという意味で、人間的な温かみや親近感を感じてしまうのだ。
ということでゲイリー・スマリヤン。デイヴ・ホランドのバンドで聴いたことはあったが、彼のリーダーアルバムは初体験。まずバリトン・サックス、オルガン、ギター、ドラムスという組み合わせは、オルガンとギター好きにはたまらない。
そして、演奏のほうはさすがにバリトン・サックスの第一人者と言われるだけのものがあり、実に鮮やかでスピード感も十分。良くも悪くも正攻法で、全体の構成もしっかり緩急を投げ分けた優等生的作品です。自分の趣味としては、贅沢ではあると思うけど、もうちょっとバリトン・サックスらしい遊び感やペーソスがあってもよかったかなと感じてしまった。

【過去記事は"EVERY DAY"にあります】
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