僕はこのコテージにいるシャンプーだにゃ。この写真は、僕のご主人さまの息子さん夫婦が昨年ポルトガルに行って、撮ったんだって。ちょっとそのお嫁さんに話を聞いてみよう!!

プー「ポルトガルは初めてだったの?」

 「私は初めてで、主人は3回目でした。」

プー「印象は?」

 「ポルトガルって2年前に主人と出会うまでは、恥ずかしいんですがヨーロッパのどこにあるのかも、どんな国なのかも知らなかったんです。でも主人と出会って、ポルトガル人のお母さんにお会いして、いろんな話を聞いたり文化を知るにつれて、どんどん惹かれてしまって。そして行ってみて・・・期待以上でした。印象としては懐かしくてあたたかい国だなと思いました。」

プー「懐かしいというと、よくそんな感情を『サウダーデ』って言葉で表現されるようだけど、どういう意味なんだろう?」
「意味は日本語では『土地や人に対する郷愁』と訳されるみたいなんですけど、行ってみるまではよく理解できませんでしたね。今でもうまく言葉で表現できるかどうか。はじめにリスボンへ着いて、シントラやらベレンなんかへ行って2・3日経っても懐かしさはあまり感じなかったんです。アルファマあたりを歩きはじめると、なんだかノスタルジックな気分になってきて・・。でも、『あーこんなところがまだ残ってるんだ。すごい、絵になるなー』そういう気持ちがまだ強かったですね。
5日くらい経ってからでしょうか。ポルトの町を歩いてる時ですね。新婚旅行でウキウキ楽しいはずなのに、急に涙が出てきてしまったんです。主人に『なんか悲しい。これがサウダーデかね』って話したら、主人までうるうるしてて。『そうかもね』って。感動でも悲しみでも嬉しさでもない感情からくる涙。その時、それをサウダーデという言葉以外では私も表現できなかったんですよ。そして主人も私と同じ気持ちを感じていると思いました。
人も犬もネコもあたたかく、陽気で、素朴で、その笑顔は美しくもあり、物悲しくもありました。人の長く変わらない生活がしみ込んだ石畳が、『変わらないということは変わることより難しくて、はかなさの中にも強さがあるんだよ』と訴えかけている気がして・・・。
日本が失ってしまった風景と日本人が忘れかけてしまっている大切なものがそこにはあった気がします。」

プー「なるほどね。それにしても、あんなに遠くの国でありながら懐かしさを感じるって不思議なことだね。」

「何度もここに来たことがあるっていうような感覚がありました。デジャブーだーって。もちろん、日本とは歴史上深い縁があることも懐かしさを感じる所以だと思いますけど、それ以上に人間として共通に感じるノスタルジックさですかね。」

プー「写真はどこで撮ったものなの?」

「1枚目はリスボンのアルファマ地区。細い路地で窓ごしにおばあさんが陽気に声を交わしたり、編み物をしてたりして。絵の中か映画の中にでも迷い込んでしまった感じでした。
2枚目はオヴィドゥス。こんなおばあちゃんがいっぱいいるし、石造りの家にお花が咲き乱れてかわいくて、3歩あるけばカメラ構えて・・・って状況でしたよ。
3枚目はナザレのあじ。干されてるんです。ここは日本???と驚いてパチリ。
4枚目はポルトのCais da Ribeira。たまねぎ屋さんなんです。私の個人的な意見としては写真好きな人へはポルトが一番お薦めです。完成されたノスタルジックワールドでした。」

プー「話は変わるけど、ごはんはどうだったの?」

「最高です。なんであんなに日本人の口に合うんですかね。一番美味しかったのは『bacalhau a bras』かな。タラとじゃがいもの卵とじってとこ。あっ、ポルトガル料理のコーナーにいろいろレシピも載せましたので、是非作ってみて下さいねー!!」
このページを今は亡きシャンプーに捧げます・・・




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