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赤鉛筆で授業崩壊を防ぐ(なぜ、赤鉛筆か)
算数始めの準備  第1時  第2・3時.数日後  その後・赤鉛筆をめぐる闘い

斉藤 奈美子

<向山型算数の生徒指導版> 赤鉛筆で、子供と戦う


なぜ、赤鉛筆で授業崩壊を防げるのか、私のたどり着いた持論。

→赤鉛筆1本を徹底することさえできずに、子供に確実な学力の定着をのぞめない。
   (一つのことができずに、他のことは徹底できない。)

「子供に確かな学力をつけたい。」と思ったなら、赤鉛筆をまず定着させる。

自作プリントで算数の授業をしていた頃、「わからない」と収集のつかなくなる子が出てきた。

その後、向山型算数を知り、授業が変わった。子供も変わった。自分も、授業が楽しくなった。

しかし、なかなかテストの平均点が90点に届かなかった。
自分の一つ一つの指示に対して、もれてくる子がいるのが、1年間気になった。

・ノートをとらない・線引き(ミニ定規)を使わない・日付、ページ、番号などを書き落としている・赤鉛筆の使用。

では、なぜ、赤鉛筆でなければならないか。

向山氏は、「教室ツーウェイNO.166」で、次のように述べている。

私には赤鉛筆がいい。他の筆記用具だと、かすかに、ほんのかすかにひっかかる。

私は、さらに次のように付け足したい。

赤ボールペンではダメ。1本55円(勤務校の購買では)の赤鉛筆だからこそ、全員に徹底できる。

「全ての子の学力を保障する」。この思想こそが、向山型算数だと思う。

また、トークラインNO.156で、向山氏は述べている。

いちばん最初に赤鉛筆でつけなさいと言ったときにそれをくずしてはいけないのです。けっしてそれは不親切ではないのです。(中略)

許していいことといけないことと、今みたいに学習の基本に関わることは絶対に許してはいけないのです。そこは教師だけが言えるのです。

「ダメです。あれほど言ったでしょ、赤鉛筆でつけなさい」と。

 そこをゆるがせにするからアドバルーンが上がってきて、あっという間にグジャグジャになってくるのです。

グジャグジャ→授業崩壊→学級崩壊である。

ご存じの通り、向山型算数では、テンポよく指示がなされる。

        問題を読みなさい。

        ノートを見せに来なさい。

        全員起立。

        黒板に書きなさい。

   「赤鉛筆を使う」という、ごく簡単な指示を徹底できずに、これらの指示を通し授業を進めていくことができようか。否である。

あなたの教室では、全員の子が赤鉛筆を使っていますか。

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