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こわれもの |
Fragile |
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| イエス |
Yes |
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| 1971年11月発表 |
★★★★☆ |
楽曲の良さ |
■■■ |
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| 味わい深さ |
■■■■ |
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| 個性派集団による煌びやかな演奏の結晶体。 |
オリジナリティ |
■■■■ |
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| バランス |
■■■■■ |
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| 曲 名 |
時間 |
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@Roundabout
ACans And Brahms
BWe Have Heaven
CSouth Side Of The Sky
DFive Per Cent For Nothing
ELong Distance Runaround
FThe Fish
GMood For A Day
HHeart Of The Sunrise
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8.35
1.42
1.39
7.58
0.37
3.30
2.42
3.02
11.32 |
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イギリスのプログレバンド「イエス」の4thアルバム。
このジャケット・デザインに、バンド名の「イエス」。この作品は宗教の関係ですかね?(ウソ)
優しいギターの音色、煌びやかなキーボード、透き通ったボーカル、そしてナチュラルなコーラス。癒しの音楽に通じるひたすら肯定的で建設的な世界。
しかし、これらを支えるものがアグレッシブにリードするベースと、複雑な変拍子と独特のタイム感覚を持ったドラムで、この相反する要素のアンサンブルこそが本作の特徴となっています。
バンドであるということは演奏力と表現力も醍醐味。
メインボーカルに匹敵する活躍を見せるギターとキーボードの演奏。自己主張の強いベースとドラム。それを存分に発揮させる曲展開は起伏に富み、それでいてグルーヴ感を失わない。
メンバーはソロでも通用する技量の持ち主で、それを証明させるかのように各メンバーのソロ作が収録されています。とても理知的な方々ですが、異常なまでの音楽に対する探究心を持っており、個性と音楽志向そのままのソロ作はアルバム構成のアクセントになっています。朝→昼→夜→そして朝、アルバム全体としての流れにも注目です。
ロック的な格好良さを求めず、一歩間違えば「演奏オタク」と言われかねない技巧集団。
思想がジャケットデザインによる視覚的イメージと結びつき、作品そのものが「イエス」というバンドを連想させるようになった決定的作品。「イエス」というバンド、そして「プログレッシブ・ロック」の何たるかを知るのに重要な一枚。演奏(アンサンブル)系プログレ。演奏で魅せるロックです。
そしてこの先にはプログレッシブ・ロックの最高峰といわれる『危機』が待ち構えているのでした。

2005/7/1
イエス・ミュージックのルーツを探るためバンドの歴史を遡ってみましょう。
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| イエス・ファースト/1969 |
時間と言葉/1970 |
サード・アルバム/1971 |
荒削りな印象ながら生命力を感じるデビュー作「イエス・ファースト」
シンプルとしか言いようの無いタイトルとジャケット・デザインで、「イエス」というバンドに興味を持たない限り買う人はいないでしょう。黄金期のイメージからも「未完成イエス」のように扱われがちな作品ですが、後の作品とはまた違った魅力を持った作品です。このバンドがデビュー当初から音楽的雑種性を持っており、「ロック」というカテゴリーの中で新しいものを生み出そうとする一風変わったバンドであることが感じ取れます。イエス・ミュージックは突然変異的に現れたのではなく、この過程が必要であって、またプログレッシブ・ロック自体も試行錯誤が繰り返されたが故にそのような名称を与えられたのです。
自分の「イエス歴」はジョン・アンダーソンさんの「トルテック」から始まりました。そして自分が買った最初の洋楽作品です。なぜこれだったのか?また別の項で書きたいと思っています。当時の自分はイエスの魅力が理解できず、さらにハードな作品を求め、ひたすらシンフォニック・メタルに没頭していました。そんな時「おや?」とイエスに興味を持つきっかけとなった曲が、ベストアルバムで聴いた「サヴァイヴァル」で、この曲は本作に収録されております。イエス・ミュージックは温かみがあるものの、その独特の世界観は難解で、このような音楽を抵抗無く聴けるには最低限の理解度を持つことが必要です。比較的耳に馴染みやすい初期の二作品はイエスに対する免疫を作るのに丁度良い作品です。
アグレッシブなリズムにオーケストラを導入した「時間と言葉」
なんだかよく解らないジャケット・デザインで、まだ後のイメージとは幾分の隔たりがあります。バンドが目指しているものが何となく分かるものの、音楽的な手法はまだ確立されていない様子で、ここではオーケストラを導入しています。しかしそれよりも荒削りなドラム、ノイジーなギターとパーカッシブなキーボードがある種の個性となっています。
ちなみに自分は本作でのトニーのキーボード・プレイに惹かれてイエスに興味を持ちました。後に完成を見るイエス・ミュージックは、ウェイクマンのテクニックとアンサンブルに溶け込むセンスがあってこそなのですが、トニーとのツイン・キーボードが実現したら・・・と思うとゾクゾクします。(結晶は消化不良でした。今からでも間に合う!?)
当時「海洋地形学の物語」をはじめ、数枚のイエスのアルバムを持ってはいたものの「変わった曲を作るバンド」としか思いませんでした。そして「サヴァイヴァル」で興味を持った直後に購入したのが本作です。スピード感と緊張感を兼ね備えた秀作で、後の作品よりも聴きやすい内容となっています。自分にとってはイエスのアルバムを買い揃えようと心に決めた作品です。
組曲形式を取り入れ、明るく調和した纏まりをみせる「サード・アルバム」
「イエス・ミュージック」が形となって見えてきた作品。
元々演奏自体にこだわりを持ち、音楽的アンサンブルに重点を置いた曲作りをしてきました。そしてアルバム毎に作品としての統一感や演奏の洗練度を増して完成度を高めてきたのです。
そしてバンドは観念的な方向、すなわちイメージ先行の幻想世界を目指した音楽作りへと向かうようになります。それはギタリストでありメロディメーカーである「スティーヴ・ハウ」の加入が大きかったと思われます。彼の奏でるギターワークは柔らかく優しさを含んでおり、後の作品とバンドのイメージ作りに貢献しています。
そして次作「こわれもの」においてプログレッシブ・ロック時代の中核バンドといわれるようになります。得てしてプログレバンドは雑種性をもってその表現方法も多様に渡っていますが、演奏(アンサンブル)系路線での筆頭バンドであり、他のバンドに与えた影響も大きかったようです。

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危機 |
Close To The Edge |
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| イエス |
Yes |
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| 1972年9月発表 |
★★★★☆ |
楽曲の良さ |
■■■ |
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| 味わい深さ |
■■■■■ |
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| 天を漂う癒し系ロックは、想像を超える情景的音楽。 |
オリジナリティ |
■■■■■ |
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| バランス |
■■■■ |
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| 曲 名 |
時間 |
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@Close To The Edge
T.The Solid Time Of Change
U.Total Mass Retain
V.I Get Up I Get Down
W.Seasons Of Man
AAnd You And I
T.Cord Of Life
U.Eclipse
V.The Preacher The Teacher
W.Apocalypse
BSiberian Khatru
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18.41
10.07
8.54 |
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イギリスのプログレバンド「イエス」の5thアルバム。
高い完成度を誇った前作「こわれもの」に続き、さらに深く、よりきめ細やかなサウンドを目指した作品。
本作の評価は数々のCDガイドブックで広く紹介されています。それでもコレを持っている人ってどの位いるのだろうか。バンド名「イエス」のなんだか垢抜けない響き。ジャケ買いする者はいないであろう(断言)ただ緑のジャケット。何とも地味な存在で、これだけではどんな作品なのか全く予想がつきません。でも実際には予想など出来ない作品だということは、本作に理解のある皆さんにとっては一致した意見ですよね。
「プログレッシブ・ロック」という言葉を聞いた事の無い方は聴いてはなりません!
普通に音楽に接している人がコレを聴いて一体どんな印象を受けるのだろうか?
一言で表せば「普通じゃ無い」とにかく「非日常的音楽」で、これは拒絶反応の可能性すれすれの音楽なのです。予備知識を持たないままコレを聴いてしまい、”プログレッシブ・ロック=マニア”の一言で片付けられてしまう・・・何ともいただけない話です。ですからすんなりとは勧められない、理解を持っていただいた先に本作があるということで紹介致します。
ロックの名盤であり、プログレッシブ・ロックの最強盤!
何かと定義が曖昧で幅広い音楽性がある「プログレッシブ・ロック」。その要素の多くを含んで凝縮させた決定盤。
収録曲3曲のうち2曲が組曲形式というアルバム構成。演奏により構築された世界は幻想的な響きを持った情景的サウンドとなり、そこに漂う抽象的な言葉は創造力を喚起させる。この時点で既に通常のロックとは異質であり、全体像を把握できるまでは難解な印象を受けてしまうでしょう。根気強く聴いてください。そして・・・
断定!この先どんな可能性があっても、二度と出てこないであろう奇跡的アルバム!
聴く者を別世界へ引き込み、破綻寸前のバランスを保ちながら疾走する。それはメンバー同士の鬩ぎ合いによる緊迫感の上に成り立ち、故にバンドはメンバーチェンジを繰り返すこととなる。さらにロック史上類を見ない曲展開は、歴史的に見た場合「プログレッシブ・ロック」が収束の方向へと向かうこととなるのだが、本作はその限界寸前のピークにあり、ロックが示した一つの可能性を具現化した作品です。
この音楽が街中に溢れてきたら世も末です。全てが計算され全ての音が意味を持つ、とことん非日常を追求したこの音は、マニアックと呼ばれて引き立つ孤高の音楽です。そしてどこか懐かしい響きを持った、癒し系ロック「イエス・ミュージック」なのです。

2005/8/15
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| 海洋地形学の物語/1974 |
リレイヤー/1974 |
究極/1977 |
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| トーマト/1978 |
ドラマ/1980 |
ロンリー・ハート/1983 |
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YES |
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音楽による「自然を超越した世界観」の表現はイエス・ミュージックの真骨頂。「癒し系ロック」とでも呼びたくなるような繊細で温かく優しさを内包したサウンドは、聴く者に心地よい刺激を与えてくれる。
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| (1971年〜1972年のメンバー) |
ジョン・アンダーソン(vo):歌唱力云々よりも声自体がバンドの象徴。天上を思わせる透き通った歌声。
クリス・スクワイア(b):リード・ベースと多彩な演奏法でバンドを支える。(vo)と相性の良いコーラス。
ビル・ブラッフォード(dr):複雑な変拍子を的確にドラミング。手数の多さと独特のリズム感覚が特徴。
スティーヴ・ハウ(g):押し引きが味わい深いメロディライン。あらゆる弦楽器に精通するギター職人。
リック・ウェイクマン(key):キーボードの魔術師。複数のキーボードを次々に操る様に聴く者は息を呑む。 |
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