〜トタン屋根の葺き替えの方法や工程や施工例〜

これはトタン屋根の葺き替え工程の連続写真です。 トタン屋根と言っても葺き方の種類が非常に豊富です。 大きく分けると棒葺きや平葺きや菱葺きや横葺きや波トタン葺き等があります。 トタン屋根のメリットは維持費が安いのと、葺き替え費用が安いのと、重量が軽い事です。 トタン屋根の最大のデメリットは錆びる事です。 トタン屋根は初めのうちは焼付け塗装と言う特殊な技法で塗装してあるので10年〜20年は塗装しなくてもOKです。 しかしその後は5年から6年の周期ごとに塗装しなくてはいけません。 そうしなければ最終的には錆びて腐食して雨漏りして葺き替えなければいけなくなってしまいます。 今回は長尺の棒葺き屋根から横葺き屋根に葺き替えました。 屋根の表面に突起部分が無い平葺き屋根や菱葺き屋根ならばその上からそっくり横葺き屋根をかぶせて葺き替える事が出来ます。 しかし今回の葺き替える屋根は棒葺き屋根で、 屋根の表面に縦に瓦棒という突起部分があるので、 その為に1度屋根を剥がしてから葺き替えました。 本当に安く仕上げたい場合には、屋根の表面に突起物がある棒葺き屋根でもトタンをそっくりかぶせる事も可能ですが見栄えが悪いです。

















これは違う現場の屋根の葺き替え作業の画像です。 屋根の種類は波トタン葺きです。 屋根の1番上の部分は棟と言うのですが、この部分が雨漏りがしやすい場所です。 この棟の部分は屋根を葺いた時に隙間が出来るので雨漏りしないように、 画像のようにヌキ板を棟の部分に打ってその上に笠をかぶせます。

どれ、屋根の葺き替え作業の始まりか。 まず初めに屋根の棟の部分にある笠とヌキ板を剥がします。 この画像は笠とヌキ板を剥がした画像だけど棟の部分に隙間が見えるでしょ。 一応は棟の部分のトタンが立ち上がってるけどこの屋根はここから雨漏りしてました。

次は瓦棒の部分を丸ノコで切ります。 これほどの大きな屋根を1回に剥がすのは不可能なので、 とりあえず3面ずつになるように分離させます。

長尺屋根は瓦棒の中で屋根の下地の垂木に釘打ちして止めてあります。 この釘を抜かないと屋根を剥がす事は出来ないのですが、 かなり長い釘が打ち込んであるので簡単には抜けません。 バールなどを使って釘を抜いて屋根を横に丸めて行きます。 この画像は瓦棒の中に打ち込んである釘をバールで抜いている作業の画像です。

この画像は屋根を全て剥がし終わった画像です。 見た感じではどこも腐食していないように見えるのですが。。

やはり雨漏りがしていたのでかなりの箇所で下地の木部の腐食が進んでいました。 とにかく1年中しけっているので腐食した部分はありの巣になっている部分もあるほどです。 とにかく下地に張ってある腐食した淀板や野地板などの木部を全て張り替えます。 この画像は腐食した淀板や野地板などを張り替える前の画像です。

この画像は腐食した淀板や野地板などを張り替えた後の画像です。

次に屋根の先と側面全てにカラクサと言う物を取り付けます。 これを取り付けると屋根の先や側面から水が潜り込むのを防ぎます。

次は屋根の下地の補修が終わったら、フェルトと言う特殊な紙を屋根全面に張ります。 このフェルトは結露防止のために張ります。 前に張ってあるフェルトはそのままで、その上から新しいフェルトを張ります。 この画像はフェルトを張っている最中の画像です。

次に垂木に屋根を釘で打って止めるので垂木の通っている場所に墨壺で印を付けます。 この画像は墨壺を使って糸を弾いて印を付けている画像です。

この画像に写っているトラックは2トン車ロングボディの特殊な車両です。 トタンを運ぶように改造してある車です。 このトラックで長い横葺きトタンを運びます。 このトラックから数枚の横葺きトタンを前部や後部から降ろすのですが、 非常にトタンが長くて曲がりやすいので、トタンをトラックから降ろして運ぶのに3人、 屋根の上からトタンを受け取るのに3人の人員が必要です。 特に風の強い日や材質が柔らかい銅板等の時には非常に慎重に扱わないと曲がってしまいます。

この画像は横葺きトタンを先ほど墨で印を付けた垂木の部分に釘打ちして止めている最中の画像です。 横葺きトタンは必ず下から先ほど打ち止めたカラクサに引っ掛けて下から組んでいきます。 横葺きトタンは見た目は横1列で1枚に見えますが、横2枚で1枚のトタンで出来ています。 普通は横葺きトタンを1枚か2枚張ったら雪止めを打ち止めます。 トタンは普通長さや枚数を計算して板金屋で加工します。

いよいよ大詰めです。 屋根の棟の部分は今回は笠を取り付けませんでした。 トタンを特殊な工具で屋根の頂上でかしめて雨水が入らないようにします。 この方法の方がヌキ板を打って笠を取り付けるより絶対に雨漏りする可能性が低いです。 棟の部分をかしめる時にトタンに傷が付くので下地に要らなくなったトタンの切れッ端をひいてかしめます。

この画像は全ての屋根の葺き替え作業が終わった後の画像です。 初めに葺いてあった屋根の種類は長尺屋根だったので表面に縦に瓦棒と言う突起部分がありました。 しかし今回の屋根の葺き方は横葺きだったので突起物が無くだいぶ印象が変わりました。












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