我が青春のRZ50
高校生のときに果たせなかった思いを、今こそ実現へ・・・
(注: 盆栽ではありません。可能な限り乗って動かしていますです)
(1981年当時のヤマハ発さんの雑誌広告より。そりゃあもう当時の少年は大騒ぎ!)
このコーナーは、私が高校生のときに所有したかったバイク、ヤマハスポーツRZ50のレストア記を紹介していく予定です。
長年の念願を実現し、やっと入手することが出来ました・・・
型式は規制前の一番初期型、5R2です。(100キロくらい出ます)
注)今時のお若い方達へ
セル付きの「現代のRZ50」の話題ではありません。ご容赦ください・・・
とりあえずエンジンを降ろしてみたら、こんな状態でした。
後ろにあるエンジンは私も開発に加担した、ベンツの5リットルV8、GT500に参戦した
エンジンです。ヘッドカバーはA7075削り出しで1枚何と95万円。エンジンASSYですと
軽く家が買えますが、今時のGT500マシンの原価は約3億円です。
(そんなエンジンを部屋の中に置いているなんて・・・ オフ会で良く常連さんからツッコミが)
バラしたらピストンはこんな状態でした。24年前のバイクです!
全く問題なし! 前オーナーは何のためにこのバイクを買ったのでしょうか?
ちょいと「うんちく」をタレますと、このピストンはイズミ製(注)です。当時のヤマハ発さんは
イズミにOEM供給を依頼していたと言うことですね。
バイク雑誌とかと見ますと、ピストンのスカートにペーパー掛けすると良い、なんて
書いてある場合がありますが、絶対にやめてください!!
プロフィール形状が壊れてしまいます!! 2ストロークは悪魔のエンジンです!!
(私は業務で原付のピストンも扱うこともあります)
注) イズミ工業というピストンの老舗メーカーがありました。
今現在はマーレーに吸収されています。
「 ヤフオクで落札して可動するまでの修理」

このバイクは1981年式で走行約4600キロ、その後約20数年間に渡って倉庫で放置されていたそうです。
走行距離は少ないですが、20数年も放置されていたバイクがまともに可動するはずがありません。
(15000円。もちろん不動は承知で落札しました)
入手時の状態は画像の通りです。発売当時17才だった私はピカピカのRZ50しか知りません。
20数年の時を経て手元に来たRZ50を見て、「オレもトシとったんだな・・・」と実感しました(爆)
「レストアを始める前に」 (2005 9/11 追記)
当時このバイクに乗った方はご周知と思いますが、 原付にしては凄まじく速いバイクです。
新車時の性能を復元できた場合、6速全開で100キロスケールのスピードメーターは間違いなく振り切ります。
60キロで作動するリミッターなんてケチなシカケは付いていませんし、
10000回転からレッドゾーンのタコメーターも単なる飾りで、こちらの針も振り切ってしまいます・・・
自分の命を預ける乗り物ですから、サービスマニュアルを入手の上で、レストアされた方が無難と思います。
(当時あまりにもスピードが出るので、朝日新聞に叩かれ、ヤマハ発さんはコソーリと最高速を抑えるマイチェンを・・・)
自己流は危険です! 今時のヘナチョコ原付とは違います!
(管理人注: 最近「RZ50 レストア」のワード検索での訪問者さんが多いので、オヤジの意見として追記しました)
入手時点での修理箇所を紹介しますと・・・
・エンジン分解 点検 意外と程度は良かったです。クランクケースは割らずに済ませています。
・キャブ分解 点検 ガソリンが腐敗して粉状になっていました・・・
・フロントブレーキ分解 再生 完全に朽ち果てていました。化石の発掘作業に近いモノが・・・
・ラジエター清掃 ヘドロが充満・・・
・タンク錆び取り 再塗装 コレって、バイクのタンクですか? って言うくらいサビサビ!!
・油脂類はすべて点検 交換 って言うか、全〜部腐っていた!!
・電気系統はすべてテスターで点検 ここは全く問題なし!
・バッテリー交換 知らないヒトが見たらバッテリーとは思わないでしょう・・・
奇跡的に(?)この程度の整備で動きました。ここまでの費用は約3万円くらいです。(DIY)
動いたレベルでも3,4速の加速ではGを感じました。周りのクルマの流れには十分付いて行けます。
可動してから「ちゃんと走る」までの整備は、
・タイヤ&チューブ交換 18インチ用なんて南海部品でも売っていません。通販で探しまくり・・・
・チェーン交換
・ヘッドライト バルブ交換(ハロゲン)
・フロントフォーク交換(中古:ヤフオク)
・キャブ分解、清掃(3回)
・フューエルコック分解、清掃(3回)
・タコメーター分解、調整
・ラジエターキャップ交換
・スロットルケーブル交換
・クラッチケーブル交換
・ラジエターパイプ交換
・チェーンプラー交換
・リアスプロケット交換
外装関係では、
・タンク ヤフオク(ほぼ新品 デッドストック)
・マフラー 同上 交換前のマフラー内部には蜂の巣がありました(爆) 新品は出ますが35,000円です!!
・サイドカバー ヤマハ発さんで新品が出ます
・フェンダー 同上
・ラジエターカバー 同上
可能な限り忠実にレストアしようと思っていましたが、残念ながら以下の「大事なパーツ」はヤマハ発さんでも
欠品です。
・Fブレーキローター
・マスターシリンダーASSY
・前後キャストホイール
・メーターケースASSY
・テールカウル
・タンクのグラフィック
・右サイドカバーのグラフィック
・バッテリーカバー
・フロントフォーク
ブレーキ関係が欠品なのは「おいおい?」ですが、仕方がないのでマスターシリンダーは現行RZ50のモノを
使用しました。これ以外はすべて5R2オリジナルです。
(2006年夏、フルレストア完了時の姿)
何だかんだで半年と25万円以上掛かってしまいましたが、今はキック1発でエンジン始動します。
普通に走るには全く問題ないレベルまで復元しましたが、ライダーも高校生の頃から20数年の年輪を重ねて
いますので、残念ながら10代の頃の感覚では乗れません(爆)
私は10代の頃にRZ50、AR50、MBX50に乗ったことがありますが、このRZ50が一番安定していた
記憶があります。実は私は2輪の免許は持っていません。高校生の頃にMR50で通学していた感覚が
「バイク」なんです。1981年の当時は、このRZ50は雲の上のバイクで、とうとう所有することなく
年月が過ぎていきましたが、今が最後のチャンスだろうと思い、所有&レストアに至りました。
とりあえず動く様になり、6速全開で「ぱあぁぁぁぁ〜〜ん!」と走ったときは涙が出そうになりました・・・
「この音、この振動、跨ったときの前方のこの風景、12000回転までストレスなく回るエンジン、紛れもなくRZ50・・・」
ご意見やご質問等ございましたら掲示板にお願い致します。
余談ですが、RZ50を含めて80年代のスポーツ原付は、今ではほとんど見掛けなくなりました。
コレに乗って街中を走ると、オサーン(30代後半〜40代)からの視線をカナーリ浴びます(爆)
「今はカウルが付いて、こんな姿になっています」 (2008 6月現在)
