*動弁系の用語講座

 

・EHL              流体潤滑の略称。カムは面粗度が落ちると、この数値が一桁変わる。

 

・カムリフト           カム全高からベース円径を引いた数値。

 

・バルブリフト         バルブ自体のリフト量。

 

・カムプロフィル        いわゆる「カムの形」。いくつかの微分方程式によって求められる曲線の集合体。

                 ポリダイン、マルチサイン等がある。(タペット形式によって使い分ける)

 

・凹カム(へこかむ)     カムプロフィルが、文字通り「へこんで」いる。これによりバルブが開く加速度が

                 より大きくなる。が、直動には使用不可。

 

・チル             鋳造における部分硬化法。砂型に「冷やし金」と呼ばれる金属辺を埋め込んでおき、

                それに湯が触れることにより急冷され、組織が緻密になり、硬度が上がる。

                 量産エンジンのカムシャフトに広く使用される。プロフィル部に使用する。

 

・位相角           バルブ・タイミングを決める角度。#1カム山に対するノックピンの位置。

 

・HLA            ラッシュ・アジャスターを示す。トヨタ5M−Gエンジンから使われる様になった。

                バルブクリアランスを常時「ゼロ」に保つ油圧機構。SR20、4G63等はまだ使っている。

               デメリットは動弁系の剛性が極端に落ちる。オイルのヤング率は鉄の1/1000である。

 

・1mmリフト        HKS製のカムシャフトは、1mmバルブが開き、1mm手前で閉じる位置で開度を設定

                している。他社と大きく異なる点である。

 

・浸炭カム         試作で使用される加工法。SCM420の丸棒から削り出し、浸炭焼き入れで硬度を確保

               する。全工程が長いのが短所だが、鋳造の型が不要なため、頻繁にプロフィルを変更する

               レーシングカーのカムにも使用される。直動の動弁系の場合は、バルブリフターの材質が

               SK材の場合は「カジり」を生じる。対策として、タフトライド処理を行う。

 

・ステライト処理      バルブステムの先端に施す処理。端面の硬度だけ上げる。

               他のエンジン用のバルブを使い回した際、全長が合わないからと端面をやたら削るのは

               バカタレである。

 

・ステムクリアランス   バルブガイドと、バルブステムのクリアランスを示す。一般的には、

               吸気:0.025〜0.035

               排気:0.05〜0.09