10月25日号の紙面から

建設失業者を農林水で雇用
地域雇用創出方策第1回懇話会


 公共事業の縮減など国の構造改革に伴って、建設従事者の失業が懸念されることから、道は10月18日第1回地域雇用創出方策検討懇話会(座長・井上久志北大経済学部教授)を開催し、建設業離職者が第一次産業に参入する場合の方策など意見交換した。
 雇用対策のイメージでは、労働移動の対象として@森林の保全整備(間伐、下草刈り、造林)A農業支援(耕作から収穫までの時期的な農作業対応)B海岸環境整備(流木・ごみの処理)などをあげている。緊急地域雇用特別交付金を活用して3年程度の期間を見据えている。
  林業分野での具体的な取り組みでは、「国有林・道有林・民有林の全ての森林を対象として、市町村が森林を一体的に整備する仕組みの創設を国へ要望」「建設業の失業者を森林作業員として吸収するため、新規就業のための研修の充実を検討する」など、道から懇話会に提案された。

伐根を粉砕、敷料用に販売
南富良野町森林組合


  南富良野町森林組合(森孝二組合長)は、平成9年度から伐根破砕機を導入して、林業廃棄物処理事業を展開している。地域から出る伐根などをt8000円の引取料をもらって粉砕処理。これを牛の敷料やバーク堆肥資材として活用する取り組みを進めている。
   同組合は、9年度に移動式の大型破砕機を取得。12年度には、町の一般ゴミ焼却施設の隣りに処理用地を取得し、破砕物をふるいにかける選別施設も設置した。
 現在、破砕物は大サイズが暗渠疎水材、中サイズが牛の敷料、小サイズがバーク堆肥の資材などに使われており、地元農協や十勝方面の敷料業者などに卸している。

移動式の
伐根破砕機

 

10月18日号の紙面から

森林所有者へ支援交付金
ha1万円程度  国と地方が半額負担



  林野庁は14年度予算概算要求で、森林所有者の地域活動に交付金を支払う制度の実施をめざして、交付金や推進費など135億円8200万円を要求している。

  支援の対象となるのは、民有林のうち、森林施業計画の認定を受けた概ね30ha以上の森林であって、施業計画の認定を受けた森林所有者等としている。
  支援の対象行為は、@森林の現況調査A作業実施区域の明確化作業B歩道の整備など、施業の実施に必要な調査や前段作業などを検討。対象行為について市町村と森林所有者等で協定を締結する。
  交付金の交付は、対象行為の実施者に対して、一定林齢以下の育成林1ha当たり1万円程度(定額)を交付する。国の負担割合は2分の1、残余は都道府県と市町村で同額ずつ負担する。地方公共団体の負担分は地方交付税措置が要望されている。
  事業実施主体は市町村。市町村は、森林所有者等を対象にした説明会の開催、支援対象団地の認定、協定の締結、支援対象行為の実施の確認、交付金の交付など行うこととなる。
 事業実施期間は、当面、14年度から18年度までの5か年間としている。

森林センター構想案
平成14年度実施


 10月11日開かれた道議会水産林務委員会に、道は(仮称)「森林センター」整備構想案を報告した。実施時期を14年度からとし、当面の間、水産林務部長所管の出先機関とする方針などを盛り込んだ。
 組織体制は、現行の42林業指導事務所と13道有林管理センター・4林務署を集約統合し、17の(仮称)「森林センター」と、そのブランチとなる10の(仮称)「森林センター事務所」を設置する。このほか、名寄市と池田町には、当面の間、センターの普及部門を分室として設置する。
 また、同センターの位置付けは、支庁長所管の出先機関としているが、支庁制度改革に沿う必要があることから、当面は、水産林務部長の所管する出先機関とすることを新たに盛り込んだ。

道内3工場が取得
EU向け梱包材  第3回工場認証



 全木連は9月28日、EU向け針葉樹梱包材の認証工場を決める第3回目の審査委員会を開き、全国で17工場の認証を決定した。
  今回、道内で認証を取得したのは、網走管内津別町の和光木材(佐藤正代表取締役)製材工場、上川管内下川町の三津橋農産(三津橋雄孝代表取締役)北町工場、根室管内中標津町の横内林業(黒河幸夫代表取締役)紋別事業所熱処理工場の3工場。
 これで全道では計7工場、全国では計84工場が認証を取得した。

 

 

10月11日号の紙面から

国有林で雇用創出を
道議会一般質問


 10月3日開催された第3回道議会定例会の一般質問で、竹内英順議員(自民党議員会・上川支庁)は、森林整備による雇用対策を取り上げ、国有林内での森林整備などについて道の取り組みを尋いた。
 竹内英順議員は、森林整備による雇用対策について、「本道の森林面積の6割を占める国有林を含めた対応が不可欠であり、北海道造林協会からも、各市町村が国有林内で計画的に森林整備が可能なシステムへの施策転換が要望されている」として道の考えをただした。
 堀逹也知事は、「雇用創出効果を高めるためには、国有林との連携が重要であると考えている。このため、市町村が雇用対策として国有林内での森林整備に取り組めるよう国に働きかけるとともに、具体的な事業の進め方について、北海道森林管理局と協議を進めてまいりたい」との考えを示した。

梱包材  回復の兆しなし
チリ材後退 道産カラマツへ転換も


  道森連が9月中旬に関東圏で行った梱包材の市場調査によると、梱包材、パレットの市場環境は、回復の兆しがみられず、先行きも依然として不透明である。
  梱包材低迷の要因としては、不況による企業活動の停滞、海外シフトによる産業の空洞化、環境・リサイクル問題で他資材へ転換などの状況のほかに、10月から実施のEU向け熱処理の義務化によって、木材離れが想像以上に進んでいることが指摘されている。このほか、売り先の信用不安、米国同時テロの影響など、年末にかけて更に悪化を予想する商社・問屋が多い。
  一方、道産カラマツ梱包材への見方では、最近は視点の変化も出始めている。4月以降の再三の値下がりで、チリ材の価格水準まで下がって、品質が良く即納が可能な道産カラマツの存在価値が上昇している。

 

10月4日号の紙面から

森林整備を雇用の受け皿に
道議会代表質問


 9月26日開かれた第3回道議会定例会の代表質問で、自民党議員会の加藤礼一議員(旭川市)は、森林整備を活用した雇用の受け皿づくりへの対応、道が策定作業を進めている森林づくり条例などについて質問。堀達也知事の見解を求めた。
 加藤礼一議員は、国の構造改革と道内経済・景気対策に関する質問の中で、「塩川財務相は雇用対策の具体策として、山林整備をする臨時職員として数万人、交通整理など警察の補助業務で3万〜4万人、学校の補助教員で5万人の雇用創出をめざし、関係省庁と協議をしていくことを明らかにしている」と指摘。「道として雇用の受け皿づくりの整備に万全を期すべきであるが、どう対応するのか」と知事の考えを求めた。




質問する加藤礼一議員

 また、森林づくり条例について加藤議員は、「条例が制定され必要な施策の方向付けがなされたとしても、財政的な裏付けが伴わなければ、条例の実行性は確保されない」と述べ、財政措置について知事の考えをただした。
 堀達也知事は、雇用の受け皿づくりについて「森林の整備は雇用創出効果が大きいことから、道としては国の補正予算の内容を見極めながら、建設業従事者が植栽や間伐といった山林作業に円滑に従事できるよう、実践的な研修体制の整備などについて検討するなど、具体的な取り組みを早急に進めてまいりたい」として、取り組みを急ぐ考えを明らかにした。
 また、森林づくり条例の財政措置について堀知事は、「財政上の措置に関する条項を盛り込むとともに、国の事業を積極的に活用しながら、必要な財源の確保に努めてまいりたい」として、財政措置に関する記述を盛り込むなど、財源確保に配慮する考えを示した。

間伐計画5万300ha
北海道間伐促進会議


 道は北海道間伐促進会議の幹事会(関係団体・行政など幹事25人で構成)を9月27日札幌市で開催し、今年度の間伐実施計画(一般民有林・道有林)などについて協議を行った。
 間伐実施計画量は、12年度に策定された5か年計画「北海道緊急間伐推進計画」で定められている。5か年全体で25万ha。年度別では、初年度の12年度に4万8800ha、13年度〜16年度は各5万300haの実施をめざしている。
 幹事会では、12年度の間伐実施面積が4万3776ha(速報値)となり、計画に対する達成率が90%にとどまっていることが報告された。しかし、11年度実績との対比では116%と着実に増加しており、出席者からは「今の間伐を取り巻く厳しい状況の中で、達成率90%は良しとしなければならない」などの意見が出された。
 13年度の計画量は5万300ha(うち治山・公団・道有林等1万4300ha)。無間伐林分の解消や、緊急間伐団地の設定に今年度も取り組み、間伐を一層推進することが確認された。

林地価格7.5%の下落
13年度の道内地価


 道が9月20日公表した平成13年度北海道地価調査書によると、道内の林地価格は値下がりが続いており、平均で7・5%の大幅な下落となった。農山村の林業地域では前年度に比べ1000円〜3000円(10アール当たり)も値下がった。
  13年度の林地平均の変動率は7・5%の大幅な下落で、平成12年度の変動率7・4%を0・1ポイント上回るものとなった。
  林地価格(10アール当たり)の概要では、最高は札幌市南区滝野の65万円、最低は宗谷管内豊富町上サロベツの9000円。
 地域別の変動幅(10アール当たり)では、札幌・千歳・小樽などの都市圏では1万円〜2万円の下落、渡島・檜山のスギ地帯で2000円の下落、上川・網走・十勝の林業地帯で1000円〜3000円の下落となっており、元々林地価格の安い宗谷・留萌は小幅な変動となっている。
 今回の調査で特徴的なのは、後志・空知・日高の一部で値下がり幅が大きく、4000円〜7000円もの下落となっている。

 

9月27日号の紙面から

国産材利用25%増めざす
林野庁「森林・林業基本計画案」


 林野庁は、森林・林業基本法に基づき策定する「森林・林業基本計画」の案をまとめ、9月21日公表した。森林の多面的機能発揮に関する目標と、林産物の供給・利用に関する目標を設定。育成複層林の面積を20年後に約2・6倍に増やすことや、国産材の利用量を平成22年には25%増の2500万立方メートルとするなどの目標数値を示した。
 森林の多面的機能発揮に関する目標では、20年後の平成32年(平成12年が基準年)には、育成単層林970万ha(6%減)、育成複層林230万ha(155%増)、天然生林1310万ha(6%減)の状態をめざすとした。
 一方、林産物の供給・利用目標では、木材産業の構造改革、木材利用の推進、林業経営の集約化などの課題が解決される場合、平成22年に実現可能な目標量を示した。
 木材の供給量は、2500万立方メートル(11年に比べ25%増)をめざす。このうち用途別の利用目標は、製材用が1800万立方メートル(同38%増)、パルプ・チップ用が500万立方メートル(11年と変わらず)、合板用が100万立方メートル(11年は0立方メートル)、杭丸太・しいたけ原木・薪炭用等が100万立方メートル(11年と変わらず)などと定めた。

林産物収入 12億円減
北海道森林管理局の決算


  北海道森林管理局は12年度の道内国有林野事業の決算概要を発表した。
 収支の状況では、収入合計額が490億6100万円となった。このうち、林産物販売収入は、53億7000万円(前年度に比べ約12億円減)。伐採量の減・木材価格の低迷などから減少が続いている。林野等売払収入は、資産処分を積極的に進めたことから増加し、32億4600万円(約14億円増)となった。
 縮減を進めている借入金は、新規の借入を抑えて175億円(約22億円減)とした。
 一方、支出合計額は573億2800万円となっている。職員数の適正化など自助改善に努め、給与経費等を367億4000万円(約36億円減)とした。
 また、償還金・支払利子は70億9100万円。累積債務の一部が一般会計に引き継がれたことから11年度は約39億円と大幅に縮小(約360億円減少)したが、12年度はこれに比べ約32億円増加した。
 この結果、収入から支出を差し引いた収支差は、82億6700万円の支出超過となっている。
 なお、12年度末の債務残高は、前年度より146億円増加し、2215億3400万円となった。

 

9月20日号の紙面から

上期パルプ材消費 前年下回る
紙・板紙生産が減、古紙利用進む


 道主催の「パルプ材に関する情報交換会」が8月31日開かれ、出席した日本製紙連合会や道内製紙工場の原材料担当者から、紙生産やパルプ材集荷の動向が報告された。
 全国のパルプ材消費量は、1月から6月までで3・2%減少している。国産材・輸入材とも減少しており、針葉樹・広葉樹別では、針葉樹が0・7%減にとどまったのに対し、広葉樹は4・5%減と大きく落ち込んだ。
 道内各工場でも、パルプ材の消費は落ち込んでいる。今年下期も同様の傾向が予想されるが、王子製紙苫小牧工場からは、道産材の消費量はあまり減らないとの見通しが示された。ただし、価格は提示した金額で持ってきてもらいたいなどの条件が付けられている。また、日本ユニパック・ホールディングを設立した日本製紙と大昭和製紙からは、グループ内の近い工場にパルプ材を納入してもらい、輸送コストを削減する方法をとっていることが報告された。
 このほか新技術の研究では、王子製紙苫小牧工場で、KP(クラフトパルプ)へのカラマツの配合を高める研究を行っていることが報告された。これまでより5〜6%配合を高め、古紙使用増によるカラマツ使用量のマイナス分を最小限にとどめようと開発を進めている。

道内3工場が取得
EU向け梱包材の第2回工場認証


 全木連は9月3日、EU向け針葉樹梱包材処理の認証工場を決める第2回目の審査委員会を開き、全国で23工場の認証を決定した。第1回目と合わせると認証工場は67工場となった。
 今回、道内で認証を取得したのは、十勝管内新得町の滑ヨ木材工業・国産ツーバイフォー工場(関孝和代表取締役)、帯広市の潟Tトウ・加工工場(秋元紀幸代表取締役)、日高管内門別町の谷崎木材産業梶E製材工場(谷崎羊介取締役社長)の3工場。
 審査委員会は、このあと9月28日にも予定されており、これに向け道内では2工場が申請手続きを進めている。

間伐材使用10万6千立方メートル
公共土木工事の計画量



 道木材振興課は道(農政部・水産林務部・建設部)と道森林管理局、道開発局が各地で発注する公共土木工事の間伐材使用計画をまとめ、9月11日付けで公表した。5月末現在で設計されている工事計画を集計した結果、全体の間伐材使用計画量は10万6418立方メートルとなった。
 各機関ごとの使用計画量は、道の農政部が約7万7500立方メートル、水産林務部が約1万4500立方メートル、建設部が約7000立方メートル。また、森林管理局は約6100立方メートル、開発局は約1400立方メートルとなった。

 

9月13日号の紙面から

10万5000立方メートルを計画 
道発注工事の間伐材使用量


 道の水産林務部・農政部・建設部が発注する公共土木工事への間伐材使用計画量がまとまった。13年度の使用計画は10万5244立方メートル。14年度末までに間伐材使用量を11年度実績(8万9654立方メートル)の2倍以上とすることをめざし、一層の利用拡大をめざす。
 農政部が最も多く約7万7500立方メートル、次いで水産林務部が約1万5500立方メートル、建設部が約1万2200立方メートル。建設部で11年度対比338%、水産林務部で同173%と伸びたのに対し、農政部では、農業基盤整備事業予算の伸び悩みなどから暗渠疎水材チップの使用があまり増えず、同101%の計画にとどまった。
 使用形態別では、丸太が16%、製材が14%、チップが70%を占める。このうち、農政部でのチップ使用量が約6万6200立方メートルと全体の63%を占めている。道水産林務部では、今後チップに重点を置き、暗渠疎水材として使われていない地域への利用促進などで、使用量の拡大を図りたい考えだ。

ゾーニング素案作成へ
市町村森林整備計画の策定に向け


 全道水産林務部森林計画課は9月10日、「森林計画業務担当者会議」を開催し、9月下旬から市町村の森林ゾーニング素案作成に取り組み、10月には市町村森林整備計画案が策定されるよう支庁の担当者に指示した。
 今回の森林法の改正によって、森林を「水土保全林」「森林と人との共生林」「資源の循環利用林」に区分(ゾーニング)することに伴い、14年3月31日までに市町村森林整備計画を変更する。
  このため、9月下旬から支庁別市町村への説明会を開いて、ゾーニングの基準および各種施策を説明し、森林組合や森林所有者の意向を把握しながら、市町村別ゾーニング素案を作成する。
  10月には市町村森林整備計画案を策定し、森林所有者、森林組合、地域住民の合意を得たいとしている。
 この後、地域森林計画の決定、公聴会の開催、公告・縦覧などの手続きをへて3月末には市町村森林整備計画が決定される。

北国のE-木材
道産乾燥材のブランド名決定



 道の補助事業「道産木材ブランド化促進事業」(道木連・乾燥材普及協議会が実施)で検討されていた道産エゾトド乾燥材のブランド名とロゴマークが決まった。
  ブランド名は「北国のE−木材」。含水率17%以下、4面プレーナー掛けの優良な構造材にロゴマークを付けて北海道ブランドの確立を図る。
 ブランド名の「E」は、「いい(良い)」「エゾマツ」「エコロジー」「エコノミー」などの意味を表す。緑色を基調にした円形のロゴマークには、「DRY17」を明記。直径30cm程度の大きさで、出荷材を覆う透明ビニールに刷り込んだり、シールを貼ったりして本州市場への普及定着を図る。

 同事業では、今年度、大工・工務店へブランド材を提供して行うモニター調査(7万3000立方メートル)、木材乾燥士の養成などに取り組んでいる。



ロゴマーク

 

9月6日号の紙面から

森林整備事業の抜本改革
林野庁概算要求


 林野庁の平成14年度予算概算要求は、公共事業3844億3300万円(対前年比97%)、非公共事業1428億2700万円(対前年比136・5%)となっている。森林・林業基本法や改正森林法を受けて、施策の体系が抜本的に変わる。森林所有者への直接支払い「森林整備地域活動支援交付金」も116億円の規模で要求している。
  公共事業は、治山事業・森林整備事業・災害復旧等事業の3区分に再編している。森林の「水土保全」「森林と人の共生」「資源の循環利用」の機能区分に応じて、総合的・重点的に施策を展開する。
  このうち森林整備事業は、予算の目細を次の5タイプに再編している。林道は森林整備と一体的に整備される。
 1 水土保全林整備事業
 2 共生林整備事業
 3 資源循環林整備事業
 4 機能回復整備事業
 5 フォレスト・コミュニティ総合整備事業
 非公共事業も大きく改革される。
林業構造改善事業は、「林業・木材産業構造改革事業」となり、林業、木材産業を通じた総合的な対策となる。都道府県が林業・木材産業ビジョン(5か年)を策定し、この実現のための中核的な担い手、地域の施設整備に諸施策を集中的に実施する。
  森林所有者を直接支援する、林業版デカップリングの「森林整備地域活動支援交付金」も要求された。森林施業計画の認定を受けた者(30ha以上のまとまった団地)を対象に、森林の現況把握などの地域活動に対し、一定林齢以下の育成林の面積に応じ年間ha1万円(うち国費5000円程度)の交付金を支給する。

高性能機 道内に396台
12年度の保有台数


  道林業振興課はこのほど高性能林業機械の保有状況をまとめた。12年度、道内には35台の高性能林業機械が導入され、合計保有台数は396台となった。
 保有台数が最も多いのはプロセッサで186台、次いでハーベスタが117台と、2機種で全体の約8割を占めた。また、スキッダは38台、フェラーバンチャは33台、フォワーダは20台。保有の少ないタワーヤーダとスイングヤーダは各1台にとどまっている。
 新たに導入されたのは、プロセッサ18台、ハーベスタ13台、フォワーダ3台、フェラーバンチャ1台の計35台で、前年度並みの水準を保った。



117台保有されている
高性能機械ハーべスタ

 支庁別では、網走・上川・十勝の保有台数がそれぞれ86台・74台・68台と高水準。次いで渡島が29台、釧路が24台、空知が23台、檜山が21台などとなった。

 

8月30日号の紙面から

梱包材 受注減に危機感
カラマツ製材業協議会


 北海道カラマツ製材業協議会(秋元紀幸会長)は第2回情報交換会を8月21日北見市で開催し、製品・原木の状況や今後の取り組みを協議した。
  8月は盆をはさみ受注量の減少が一層深刻化。カラマツ林業と加工業界が存亡の瀬戸際に立たされている実態が報告され、森林所有者への公的負担を道に求め、製品の値下がり分を原木に転嫁することなどを協議した。
 情報交換会には全道から約30人が出席。各地の実態が報告された。



北見市で開催された情報交換会

  梱包材・パレット材などの製品オーダーは各地区とも夏枯れで減少しており、工場操業は逼迫してきている。受注量は平均して1〜2日。価格も「下がってきている」「7月末から8月にかけて弱含み」と報告された。
 一方、工場原木は、これらに対応して、在荷量が増加し買い止めも見られている。価格は下がっており、今後も一段の値下げになるとの見方が示された。
 こうした議論を踏まえ、事務局から、加工が成り立つ原木価格はいくらか、間伐材(中丸太)を使用する場合の原木コスト試算値が示された。今後はこうした試算値を基に、山の原木に対する公的負担を道に要請していくことで一致した。このほか協議会では、カラマツ業界の将来ビジョンの作成、集成材ラミナ・農業用資材などへの加工も視野に入れながら活動を進めることにしている。

全国で44工場が認証取得
EU向け針葉樹梱包材の防虫処理


 全木連は8月10日、EU向け針葉樹梱包材処理の認証工場を決める初の審査委員会を開き、全国で44工場の認証を決定した。
 道内からは唯一、胆振管内白老町の(有)三和製箱・蒸熱処理工場(外崎益巳代表取締役)が認証を取得した。全国では、神奈川県で最も多く5工場、次いで栃木・愛知・広島県で各4工場、長野・静岡・兵庫・高知県で各3工場が認証されている。
 審査委員会はこのあと9月3日にも開かれる。これに向けて現在、道内では3工場が申請準備を進めている。

北海道さくらの会
発起人代表に林芳男氏



 「北海道さくらの会(仮称)」の設立発起人会が8月9日道庁知事会議室で開催された。
   滝川市長で北海道国土緑化推進委員会理事長の林芳男氏の呼び掛けで、さくら名所地の市町村、道議会、森づくりボランティア、森林・林業関係、教育関係、観光関係などから14人の発起人が参集した。
 北海道には、さくらの名所・名木が数多くあり、道民の心の拠り所として愛され親しまれている。さくらによる本道の緑豊かな

環境づくりを推進するとともに、さくらを通じた活力ある地域づくりを進めようというもの。
   第一回発起人会では、今年秋期に「北海道さくらの会」設立を申し合わせた。発起人代表には林芳男氏を決めた。



さくらの会発起人会


8月16日号の紙面から

造林・間伐八方塞がり
森林組合振興会の連絡協議会


 本道の森林組合が直面している問題や対策を協議する、13年度の森林組合振興会連絡協議会(上野勇会長)が上川管内比布町で開催された。
  未曾有の木材不況、林業生産の停滞、林政の大きな転換期という移り変わりの中で、全道森林組合から100項目を超える苦悩に満ちた提案がだされ、林業施策の思い切った改革を求めている。
  木材価格の際限ない下落、木材需要の停滞で、造林意欲はすっかり冷え切り、間伐材は売り先がなく、地域の森林整備は八方塞がりとなっており、提案項目の8割以上が造林、間伐の推進に関する生々しい苦悩で綴られている。
  「特定間伐の8〜9齢級(45年生)の間伐木の売り先がなく、林内に切り捨てせざるをえない」という、山づくりが崩壊の瀬戸際にきている実態が報告された。
   間伐は森林公益の維持増進に不可欠として、「間伐事業の補助率アップと条件緩和」「木材価格の最低保障制度の確立」「間伐材搬出に対する補助制度の新設」「国・道の公共事業における間伐材の利用拡大」などが要望された。

エゾシカ交通事故521件
12年の発生件数  釧路管内が42%


  道の環境生活部交通安全対策室の資料によると、平成12年に道東地域で発生したエゾシカに関する交通事故は521件で、前年より14%の減少となった。エゾシカの生息数減少とともに発生件数も減る傾向にあるが、依然高い発生件数にあり、道東地域では畑作物の食害とともに、深刻な問題になっている。
 支庁別では釧路管内が220件で42%を占め、月別ではエゾシカが越冬のために移動をする10月、11月に多く発生している。時間的には午後4時から10時までに7割が集中している。
 12年の死亡事故は5月と11月2件発生している。国道272号線の中標津町で、路上に倒れていたエゾシカを轢いたはずみで、路外に飛び出して運転者が死亡する事故と、国道272号線の標茶町で、シカと衝突しはね飛ばされたシカが対向車に衝突し、運転者が死亡する事故が起きている。

 

8月9日号の紙面から

オガ粉 年間6万立方メートル生産へ
阿寒町の大澤木材、第2工場着工


  路管内阿寒町にある大澤木材株式会社(大澤義一代表取締役社長)の道東事業部では、平成11年に設置したオガ粉第一工場に続き、今年8月から第2工場の建設を進めている。両工場を合わせたオガ粉生産量は年間6万立方メートル、原木の使用量は間伐材を主体に約2万立方メートルを予定している。




ハイパーオガ粉生産の第1工場

  大澤木材のオガ粉第一工場は平成11年12月に竣工した。「間伐材を有効利用することが、今、山を守るために必要」という理念のもとに、徹底したマーケットリサーチを行い、オガ粉生産に着手した。
  製品は「ハイパーオガ粉」と呼ばれ、2〜3ミリの均質なサイズに切削され、木材の繊維が壊れずトゲの発生も少なく、優れた性質をそなえている。12か月以上天然乾燥した原木を使用し含水率を40%以下にする。吸水性が高められ、ベタベタが少なく長持ちし、家畜の健康管理とコスト低減に効果的である。
  大澤義一社長は「昔の鋸屑ではなく、このオガ粉は新しい林産品である」と言い切る。特別な素質を備えた木質新素材として、家畜の敷料、きのこの菌床、毛ガニや長芋の梱包などへ利用が広がっている。
  大澤木材では、敷地内の旧チップ工場を利用して、8月1日からオガ粉第2工場の工事が始まっている。大澤友厚事業部長は「悪かろう安かろうでは使われない。鋸屑は4〜5日しか持たないが、このオガ粉は10日以上も長持ちする。敷料の入れ替えが半減し、堆肥盤は少ない面積で済む。うちの商品を使ったところは離れていかない」と語っている。

安全作業の基本徹底を
全国で相次ぐ死亡事故、1ヵ月に10人


 道林業振興課では、今年6月以降、全国的に林業死亡災害が相次いで発生していることから、労災防止対策の強化を道内の関係者に呼びかけている。
 全国では6月19日から7月下旬にかけて約1か月の間に10件の死亡災害が発生した。伐採に関する災害が5件と最も多く、うちかかり木処理によるものが2件。また刈払い作業中の災害も3件にのぼっている。
 依然として「かかり木処理災害」など従来型の類似災害が多く、道では、安全作業の基本を徹底するよう呼びかけている。
 また、労災発生時に被災者を早急に救護できるよう、緊急連絡体制・救急体制を整備すること、一人作業中の死亡災害が多発していることから、一人作業にならないよう作業者を適正に配置することが重要だとしている。
 このほか、炎天下の作業で熱中症による死亡災害も発生している。現場での連続作業を避け休息時間をとるなど、気象条件に応じた健康管理にも留意すべきだとしている。
 6〜7月の主な死亡災害 ▽6月24日兵庫県=かかられている木を伐ったところかかり木が落下し被災者を直撃、翌日死亡。 ▽7月3日山口県=下刈り作業中に熱中症となり、翌日死亡。 ▽7月7日岡山県=蔓がらみの木を伐倒した際、隣接木の枝が裂け落下。頭部に当たったか、または落ちてきた枝を避けようとして滑落し頭部外傷のため死亡。 ▽7月25日和歌山県=刈払機で左足を切創し、自ら止血して下山したが、途中で意識を失い出血多量のショック状態となり死亡。 

林構で木質バイオマス発電施設
秋田県能代市、樹皮と廃材が燃料


 スギ建築材の産地、秋田県北部の米代川流域では、製材工場から出るスギ樹皮・廃材を活用した木質バイオマス発電に取り組んでいる。地域の事業体で協同組合を設立。今年度から林業構造改善事業により木質燃料生産施設とバイオマス発電施設を導入する。
 流域内の川下、能代市で「能代森林資源利用協同組合」がこの7月に設立された。樹皮や工場廃材を貴重な資源として利用しようと、地元のボード生産企業、チップ・製材企業、白神森林組合、能代製材協会など5組合員、山元に工場を持つ製材協会のメンバーも合わせると計70社あまりが参加している。
 国の林業構造改善事業を導入し、市内にあるボード生産企業の隣接地に、13年度は燃料生産施設・発電施設を設置、14年度には管理棟を建設する。総事業費は約14億6000万円。発電施設は電力で3000KWHの能力を持つ。
 集められたスギ樹皮と廃材は、燃料生産施設で粉砕し、乾燥処理を行う。年間5万tあまりを燃料化し、発電施設で直接燃焼させる。発生した電気と蒸気のほとんどを購入するのは、隣接する構成員のボード企業である。
 米代川流域に古くから立地している製材工場は、零細な工場が多く、廃材処理で近年求められているダイオキシン対応の焼却炉やボイラー導入が、経営を揺るがしかねない大問題となっている。品確法による住宅部材をめぐる状況も厳しさを増す一方だ。木材産業の発展や木質資源の循環利用推進をめざし、流域内企業の一丸となった挑戦が始まった。

 

8月2日号の紙面から

林政審やまびこトーク
札幌で開催 8人が意見発表


 「これからの日本の森林・林業について考えよう」をテーマに、林野庁主催の「林政審やまびこトークin北海道」が7月26日札幌で開催された。林野庁からは加藤鐵夫長官と関係課長、林政審議会の9委員が出席、林政審議会委員と地方の森林関係NGO、木材団体との意見交換が行われた。
 意見発表者は次の各氏。
 ◇小川巌(エコ・ネットワーク代表)
 ◇新谷恭子(北海道漁協婦人部連絡協議会委員)
 ◇鈴木通夫(厚浜木材加工協同組合代表理事)
 ◇附田守弘(青森県森林組合連合会専務)
 ◇奈良田弘(北海道森林労連書記長)
 ◇濱田暁生(潟Vー・アイ・エス計画研究所代表取締役所長)
 ◇三津橋貞夫(北海道木材協会長)
 ◇山本幹彦(青少年野外教育振興財団環境教育事業部長)
  林業・木材の立場からは二氏が意見を述べた。厚浜木材加工の鈴木氏は、日本の森林は毎年9000万立方メートルの成長をしており、このうち2000万立方メートルが使われ、7000万立方メートルが森林の中に蓄積されている。国産材を使用してやらないと、山村の活性化も森林の整備もできないとし、「国産木材の需給率50%を目標とした施策」を求めた。
 鈴木氏はさらに、林業者への配慮が足りないとし、若者が森林のファンとなって定住し林業経営に参加する「フォレスト・イン制度」の創設、放置森林を買い上げし意欲ある林家に配分する「林地流動化システムの構築」、適正な森林施業を実施する所有者へha1万円を交付する「森林交付金制度の創設」など提言した。

  また道木協の三津橋氏は、森林の機能が木材生産機能から公益的機能重視に転換されたが、施策の内容もこれに対応して転換されなければならない。公益的機能重視への施策転換のためには多額の財源が必要となるので、環境税、炭素税、水源税など新たな特定財源の道を開く必要がある。
 輸入価格とのギャップの問題にも触れ、「内外価格差を森林所有者に対し、環境交付金という名目で支払ってはどうか」。国有林野の森林整備予算については、「従来の枠を超えた大幅な増額が必要である」など提言した。



札幌市で開催された林政審やまびこトーク

エゾシカ対策協議会
道東地域の捕獲数 2頭から3頭へ


 道の環境、保健、農政、水産林務などの各部で構成する「エゾシカ対策協議会」が7月25日道庁で開催され、エゾシカの頭数管理や農林業被害の防止策などを協議した。13年度のエゾシカ捕獲は、道東域でこれまで1人1日2頭以内(オスは1頭まで)だったのを3頭以内(同)とし、可猟期間を11月1日から1月31日までとすることを決めた。
 エゾシカの捕獲数は道東地域での緊急減少措置により、平成9年度の5万頭台から平成10年度には8万頭台に大きく増加し、12年度は7万1715頭が捕獲されている。
 捕獲数の大幅増知とともに農林業被害も減少傾向にあり、平成8年度の50億円をピークに平成12年度は35億6200万円に減少している。このうち、農業被害が35億3900万円を占め、林業被害は2300万円になっている。
 道ではエゾシカの個体指数を平成5年度を100とし、当面の目標を50まで減少させることとし狩猟を行ってきているが、ピーク時の平成8年度の151に比べ年々下がってきてはいるものの、平成12年度の指数は98と推計され、目標にはまだ程遠い状況にある。
 協議会ではエゾシカとの共生を目指し、「指数が目標値まで近付いても農林業被害が出る場合は、被害の補償があってもよい」「そろそろ対処療法から、エゾシカとの恒久的な付き合い方を求めるべきだ」などの意見が出された。

スギ主伐にha20万円助成
大分県が良質材の出荷条件に


 スギ丸太の価格下落に悩む大分県は、森林所有者と林業の活性化を図るため、スギ主伐事業にha20万円を助成する。大曲やくされ・割れなどのない良質材を、県内の原木市場に出荷することが条件で、商品価値の高い材の安定的な供給体制づくりをめざす。
 事業名は「良質材供給緊急対策事業」(予算額5000万円)。13年度から16年度まで県単独で実施する。県内のスギ材は商品価値の低い材も含め、伐採された全ての材が市場に出荷されており、価格下落の一因となっている。
 同事業では、35年生以上のスギ主伐を対象に、市場出荷時に良質材の占める割合が5割以上で、大曲材・くされ・割れなどの商品価値の低い材を含まない事業に対して、ha当たり20万円の定額助成を行う。
 ただし適用条件は、県内原木市場のスギ平均価格が立方メートルあたり1万6000円以下の場合。この価格を上回った場合は事業が中止される。
 また、伐採跡地への再造林実施も採択条件となっている。事業完了の翌年度から2年以内に確実に植栽を行わなければならない。


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