ハンドル材への樹脂(レジン)の含侵処理
02/07/22

樹脂(レジン)の含侵
天然素材の収縮の防止、耐水性向上、ひび割れ防止を目的として樹脂を浸透させ固めます

原理は樹脂に素材を漬け込んで真空ポンプで空気を抜いていきます
素材の微小な隙間、木目等から空気が抜けて、そこへ樹脂が入り込みます
今回は2液混合のエポキシ樹脂を使いました。
1液の熱硬化樹脂でも出来ると思いますがどちらの場合も粘度の低いものを使用するようにします
また、2液混合の樹脂を選ぶ場合は硬化時間の長いものを選ぶようにします
硬化時間が短いと作業中にゲル化(固まり始めのドロドロの状態)が始まってしまいます

アイアンウッドの床材を頂いたので樹脂を含侵させることにします
丁度良いサイズにカットしました。
初めの重さは86.86gでした
初めに結果をお見せします
上の写真と同じものですが樹脂の含侵をしたものです
木目もはっきり見えています
ニスを塗ったようにも見えますが、樹脂が中まで浸透しています
含侵後の重さは94.40gでした。7.5gの樹脂が浸透したことになります

02/07/22

この容器の中に材料を入れて真空にします
この写真は出来たナイフを立てた状態で含侵しています
このケースの名称は「真空ポリカデシケーター」といいます
大きさは2種類あり、これは大きい方です
樹脂の中に材料を浸して真空にしていきます
スイッチを入れて間もなく、材料から細かい泡が出てきます

丁度良い入れ物が見つからなかったので、プラスチックのケースにナイロンの袋を被せて使っています。
5分ほど経過した状態です。
材料から空気がどんどん抜けています
泡だられけになっています
15分ほど経過
泡が出なくなってきます
もっと真空にすれば泡も出るのでしょうが木材では充分です

あとは取り出して余分な樹脂を拭き取り固まるまで放置します
温度をかけて固める方法もあります

ナイフを先に作ってから含侵させたものです
作業は同じですがこちらはハンドルの部分だけを樹脂の中に立てて入れています
こちらは削り終わったままの状態です
樹脂を浸透させ、硬化させた状態。木目がはっきりと出ています。
水に漬けてもハンドル材に水は全く染み込みません