曲: 尾瀬の風
作曲:masayosi.uno
この曲は尾瀬の至仏山がテーマです。
このエッセの原理をつかってつくったものです。
小さな子どもたちは幸せだ
白い雲とともにある者、花とともにある者は幸せだ
彼と雲、海と彼女を仕切る壁はない
生まれたばかりの無垢な子どもと
再び嵐の恐怖を抜けた大人と
彼らだけが雲とともに花とともにあることを許された者だ
それにもかかわらず
大人になっても再び雲や海、花や山とともにある者がいる
人々は彼を多少の軽蔑とせいいっぱいの世辞をもって”詩人”と呼ぶ
雲や海とともにあるためには
花や山とともにあるためには
あの固いレンガの壁を再びこわさなければならない
嵐から自分を護るために築いたあの壁を
再び自分の手で一つ一つこわさなければならない
明るい太陽の輝きや空の青さが忘れられず
そよ風とともに嵐を
青空とともに激しい雨さえも受け入れる用意ができた者
丹念に根気よく一つ一つレンガを取り払うエネルギーを蓄えた者
彼こそは大地とともに星とともにある者だ
汚れに汚れ、生の中で何度も傷ついた者
大人になって、繰り返す人生の嵐におびえ
堅いレンガで壁を築き自分を護る者
彼は小さな安心を得るかわりに
あの白い雲の輝きも、あの花のやさしさも
みんな追い出してしまった
大人は堅いレンガの部屋の中で
みんなひとりぼっちだ
明るい太陽の輝きのかわりに
蛍光灯の明かりをつけ
望めば豪華なシャンデリアさえつけることができる
スイッチ一つで悲しみも消すことができるのだ
だが彼は依然ひとりだ
白い雲とともにある者、花とともにある者は幸せだ
彼と雲、海と彼女を仕切る壁はない
彼らは世界であり、美であり、生命だ
小さな子どもたちは幸せだ
彼と雲、海と彼女を仕切る壁はまだない
体を曲げ、手を動かし、足を踏み
雲になり、鳥になり
花になったり、木になったり
するともっともっと
雲になり木になり鳥になっていく
だから
タオにならい
ヨーガを組み
合気の舞を舞えば
知らず人は世界に同化し
あたりの空気さえ清まり輝く
そのたび人の中で何かが流れ輝き
何かが活気づく
風雪に洗われきった岩陰に静かに咲く花を見れば
可憐な気持ちの中にも
俗の空気に汚れた手など決して触れさせぬ
透明で凛とした力の放射が人を射抜く
険しいアルプスの岩壁をよじ登ると
同じきびしく険しい不屈の意志が人に湧く
巨大な岩塊を踏み、雲海を足下に紺碧の空の中に立てば
幾重にも連なり空の彼方に消えていく
雄大なアルプスの峰々が人の中にも脈打っている
かわいい目で見つめる
動物のそばにすわれば
かたい心のこわばりも解けて
やさしさが満ちてくる
白い砂浜に座って
うち寄せる波の音を聞きながら
青い海を見ていると
気持ちがどんどん広がって
水平線の向こうから青空の中にまでとけてしまう
青空に浮かぶ白い雲を見ていると
気持ちがゆったりと白い雲のようになる
白い雲とともに
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