夢現(ゆめうつつ)

いずれは散る花だとしても

今ここにこうして咲き誇る

いずれは海にまとまるとしても

今ここにこうして雨は降る



わたしもいずれはどこかで

かたちづくられ道をあゆむ

ここにこうしてなにげなさを装っても

フレームに切り取られた空を抱く



ああ

原因不明のうつろな眼

静寂か暴動の日常

いずれ迎える未来の姿



いずれは散るとわかっているのに

実もつけられない不自然のなか

どうして花は咲くのだろうか

どうして日々の過ぎ行くままに

この手に我が子を抱けるだろうか



                / 深御かのん



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  こんな詩をかいてはいるけれども、

  一応わたしは「希望にあふれた」

  姿を期待されている「大学生」です。



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|||||||||| 編集部より |||||||||| ( KimTatsu wrote )



現在、晩婚化、未婚化が広まっている。人それぞれの

価値観、人生観があるのだから、他人がとやかく言う

筋合いのものではない。・・・だが、しかしである。



自らの将来像が描けない。それなりに満足しているし

今の生活を壊してまで、結婚したり、子どもを持ったり

したくはない。子どもを何人も育ててゆく自信がない。

だから持ったとしても、一人と決めている。

その独りの子に最大限の愛情を注ぎたい。

   ― そう語る若者や新婚夫婦が増えているという。



自分の自由な意思を曲げてまで、相手と時間や場所を

共有する必要性を感じない。自分の趣味に、金と時間を

かけることに意義や生きがいを感じる。だから、結婚しても

互いの自由は尊重するし、あれこれ相手を拘束しない、と。



彼らの判断はとても自由に思えるが、その反面、十分満足

している現状を、その心地よさを、阻害されることに警戒し、

恐れているようにさえ映る。それは賢明かもしれないが・・・。



人を好きになったり、交際したり、そして生計を共にすること

は、否応無しに、相手の人生に少なからぬ影響を与える。

言うなれば、それまで一つだった「変数」が二つになるので

ある。 直線が平面になるのである。人が関わっているかぎり

どれほど科学が進歩しようとも、論理的に、不都合なく人生を

送れる訳がない。子どもがいるなら、なおさらだ。変数はさらに

増え、三次元にも四次元に及んでしまう。人生は奇妙奇天烈。

不安で憂鬱でドラスティック・・・それでいて面白い。



不安とともに生き、何か明るい期待や希望を未来に見ることが

できる人こそ、「若いひと」と呼ぶにふさわしいのかもしれない。

未来に何がある?・・・何ら確証はない。あるのは予感だけ。

安穏とした生活に疑いを持ち、あるとき思い立って、それらを

打ち破ってみようとする「若いひと」に私はエールを送りたい。

    「失敗、失敗の連続さ、でも、今度は上手くやるよ!」

そういう人にこそ、将来を託したい。



「太った豚よりも、痩せたソクラテス」を選ぶには、当然それ

なりの勇気や犠牲が必要だろう。生きてゆくからには、理想論

ばかりをふりかざしてはいられないもの。しかし、精神的なこと

に限定するのなら、迷わず、飢え細ったソクラテスだな、私は。

― そして、あなたは?




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