許されない降格処分

人事院は行政の追認機関
    正義と公平はどこへ

公平審を傍聴した人は審理の中で立場の違いを超えて何が真実だったか良く理解している。しかし、下された結果はまさしく白を黒と言いくるめるものだった。腐敗したこのような機関こそ改革の対象にしなければならない。
「居酒屋タクシー」にみられるように自らの使命さえ理解していない。

公平審議事録

(87頁)PDF.
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○HPの管理人から

「論より証拠」という言葉があるとおり公平審での審理を見ていただければ全ては明らかです。公平審は公開であり傍聴、録音は自由です。内容はオープンということであり匿名のための編集はしていません。
速記録はしない、ということなので審理の全てを録音しそれを文章に起こしました。この気の遠くなるような膨大な仕事を薄謝で引き受けてくれた人がいます。組合員(職員)ではないため専門用語など変換が難しかったと思います。そのため誤って変換されている部分もありますが事情をご理解下さい。
○○さん。大変な作業をありがとうございました。私たちのために最後まで頑張ってくれたあなたに深い敬意と最大限の感謝を申し上げます。
なお、このページ、審理記録に関しては郵産労北海道地方本部の承認を得て掲載していますが内容については全て私が責任を負います (渡辺)

ここには一人だけの例を示しています。「仕事が遅い」「営業成績が悪い」という主な理由で評価を下げられ降格処分された訳ですが『労基法違反』『正規業務取り扱い違反』の職場実態が明らかになっています。
当局がいう「営業成績」は自腹、自爆によるものが大であることが審理の中で生々しく証言されています。そしてそのようにして作られる「実績」の中で数字が低ければ低評価になる仕組みが請求者、処分者双方の証言の中で浮かび上がってきています。このような異常な状況の中で「相対的に」成績不良者が作り出されてきました。生田総裁(当時)の「自腹営業は死語になった」という言葉をどれほどの人が白々しく聞いたことでしょうか。
公社(当時)は「コンプライアンス」遵守を掲げ現場管理者に職員への徹底を指導してきました。
しかし、管理者が自ら法を犯し成績至上の業務運行を行っていることは郵便局員なら誰もが多かれ少なかれ知っていることです。職員を集めての朝礼などで「コンプライアンス」や「人権尊重」を説きながら「防犯」と称してロッカー検査や事務室を出るときの所持品検査など法、人権上問題のあることを平気でしています。男性管理者が女性職員の更衣室ロッカー検査をするなどは明らかにセクハラです。時間外労働手当の不払いなども依然として後を絶ちません。この証言の中でも出てきますが岩見沢局の休憩時間不付与は労基法34条に違反し懲役刑までの罰則のある重罪です。地本、支社交渉でも何度も取り上げましたが結局は是正されませんでした。違反が当たり前、守ろうとすれば反目される異常な状況は組織的に作られたのです。

議事録を見ていくと局長が松田君の「早飯」をたびたび見て△を付けたというところが出てきます。しかし、松田君はほかの人が時間通り帰ってこない中で通常の昼休みの時間に食事をしていたのです。局長は彼らの服務表を知らずに(休憩時間の指定を知らなかった?)一人だけ食事をしているのをみて勝手に「早飯」と決めつけ職場のルールや倫理の点で△としたとしています。しかし、現在も同じですが私たちの職場に「早飯」などという用語はありません。30年以上働いている私でさえ初めて目にしました。もし、本当に勤務時間内に業務を中止して食事をしていたらそれは「評価」などではなく即「処分」の対象です。黙って見逃していたというなら局長として問責に値することです。労基法を守った彼が降格処分され違反してまで働けばやっと評価される、これが審議の中で明らかになったのです。人事評価制度の象徴的な現象です。

今回の審理の中でも本社や北海道支社は異常ともいえる「違法状態」を反省して是正するどころかこのような中での評価を当然として追認しています。数々の偽装、不当表示で社会の指弾を受けた食品会社などと本質的には何ら変わるところがありません。業績さえ上げればいい、の郵政にコンプライアンスを口にする資格はありません。

評価制度に基づいて全国で535名の人たちが降格処分対象となり、多くが自主降格を勧告された。自主降格に応じたり退職した人を除き176名が分限処分により降格された。
北海道では3名(後からの加入者を含む)の仲間が対象となり地本傘下の組合員にカンパを呼びかけて弁護団を結成。人事院公平審査局に審査を申し立てた。併せて苦情処理機関で評価の不当性を争い3名の仲間の処分取り消しを求めてたたかうことになった。

(13頁)PDF.
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人事院判定

内容抜粋
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請求者側:皆さんの仕事というのは、午前中と午後に分けられますよね。
山田証人:はい。
請求者側:午前中は何時迄に帰ってくることになっているのですか。
山田証人:昼休み時間は12時半から、午前中の15分間の休みと、正式な昼休みの12時45分か
       らの1時半迄で、通常的には12時半から1時半迄は休めると、管理者も「必ずそれは休
       んで下さい」という風には言っています。
請求者側:そうすると、仕事が忙しいというような場合は、昼休みに食い込む様な形で仕事をやって
       くる方は多いのでしょうか。
山田証人:多い少ないに関わらず、私以外の職員は12時半から休む人は一人もいません。
請求者側:12時半から休む人はいない。
山田証人:私が12時20分頃帰局して書留の数を合わせたり色々な事をして、12時半から休んで
       いますけれども一貫して休んでいるのですが、他の職員は帰って来ることは平常の時で
       もありません。ですから、郵便が多少多くなる時には、極端な人は1時頃帰って来て15分
       位でご飯を食べて又13時15分から仕事をしてしまうという様な形で仕事をしている人の
       方が多いです。
請求者側:松田さんの仕事ぶりは如何だったでしょうか。
山田証人:勤務時間については当初は、私と同じように勤務時間を守っていましたけれども、途中何
       回か上席代理とか他の代理達に、12時半位に帰ってくると「あんたは配達が遅いのだか
       ら、他の人が休憩時間を食い込んでやって来ているのに、配達の遅いあなたが何で早く
       帰って来るのだ」と、いう風に帰局時に言われている現場を見たことがあります。

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公平委員:それから、営業の関係なのですが、指標があってそれに達しない方に対しては、大分強
       い指導が行われた、という事なのですが営業に関しての個人目標というのはあったので
       すか。
山田証人:いわゆる、向こうは、目標とはなかなか言わないのですが、指標を示すというのですが、
       今回は何十個だよ、とか小包をお客様に出して貰う、単に小包を出してもらうのではなくて
       パンフレットに載った物を出してもらわなくては駄目ですね。郵政省はデパートとか、タイア
       ップしている所のお歳暮だとかお中元の3000円だとか、5000円の物をいくら出せるか。
       今でもそうなのですが、職員にうちにはそういう時期になりますと、ひどい人は5個も6個も
       集中的に自分で自分の奥さんの名前を書いた物が届く、という位にして目標を達成してい
       ると、いうことが多いです。ですから、アルバイトの人たちも小包を配る人たちも、そういうこ
       とが頭にありますから、配るのが簡単だ。そういう時期になりますと。職員の家に行けば良
       いのだと、なる訳ですね。決まっているのです。今でもそうです。その当時もそうですし。当
       然、いかない者に対しては対話すると。対話と聞いただけでも、皆あーと思って、一斉に書
       き始めて、給料日の日だとか、ボーナスの次の日は一気に数字がグーンと上がる。更に、
       これも違法だと思うのですが、偽名も使いますからね。差出人の。
公平委員:偽名?
山田証人:受取り人は偽名は使いませんよね。山田靖広宛に来るのに。差し出し人の名前を偽名を
       使う人もいます。そのくらいしてやらないと達成しない。しなかったら又、言われると、いう
       位の現状にあります。

      ************************************

請求者側:今、言った、領収書を、素人で解らないのですが、領収書を専用のを貰って書くという事を
      どういう意味合いのなかで聞いたら良いのですか。
山田証人:お客様に、例えば、品物を勧めてパンフレット等を渡しまして、お客様が「こういう小包を
       申し込みたい」と言いますと、申込み用紙がありまして、自分の住所、相手送り先の住所
       とかを書いて、同時に振替用紙があります。郵便局ですから。例えば3000円貰えば、そ
       の振替用紙に記入して貰います。それを私たちが預かって、預かる時に本来は領収書を
       切らなければならない。お金を貰いましたと。
請求者側:あー。その時にお金を貰うの。
山田証人:お金を貰って本当はその時に領収書を渡さなければならないのが、当たり前の話です。お
       金を貰って領収書を渡さない、後で渡しますからね、と言うのは本来の商売というか、営業
       ではあり得ない話なのですけれど、でも実際は申込書と一緒にお金を貰って来て、休みの
       日に出て来て管理者に「預かり書を下さい」と、領収書の束ですね。1冊、何十件と書ける
       束があるのですけれど、それに休みの日に出て来て書いて、お金を渡して、その後でその
       領収書を届けるということ迄、やっているのです。
請求者側:最後は領収書を届ける。
山田証人:当然そうです。それは、その日に届けるか、次の日の配達の作業中に届けるか、分かり
       ませんけれども、それをやってしまう。ぐらい迄している人がけっこういたのです。私も何
       回か、管理者に「これ、おかしいよ」と言っていて、注意は一応するのですが、ほとぼりが
       冷めると又、始まる。これは、最近でもやっています。
       ですから、一定の数字を挙げないと、「ノルマ的数字はない」と言われていますけれど、指
       標だとか色々な言葉使って、「この位はやって貰わなれば困る」と言われますと、皆それ
       に向けて規律違反とか法律違反とかを犯して迄やっているというのが、実態としてけっこう
       あると。

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「働きがいのある職場」を。と当局と連合系「労組」が一体となって導入した「成果主義」による人事評価制度はどのように運用されているか。職場に何をもたらしているか。実態を検証する。

最終陳述書