さいたさえの友人、きはらわさびの詩の世界へようこそ
1
公園の人
掃除をしていたおじさんが
私に気付いて箒を止めた
そうして自分は運を持っているかと話しかけてくる
あるほうだと思うと答えると
思うではダメだ 信じ込めと語り始める
信じて進めば舞い込むものらしい
自分はそれで生きてきたし
友人もそうやって人生に成功したのだと
何だか俄かで面白く いつもより笑った
立ち去り際にニッキ飴をくれ
振り向きもせずにつぶやいた
―元気だせ―
あれ? と思う
本当に笑ったのに
我慢や痛みが顔に出ていたかしら
けれど瞬間
拍手喝采の木蓮が見えて
孤独だと言ったあの人の
幸せそうな瞳が浮かんで
さあ 一人で行こうと強くなった
不思議なおじさん
草木がよく風を通すように
公園をきれいにしてくれていた
あれは
何かの神様だったかと 思った
更新日時:
H16年5月11日(火)
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