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だから、ペットの診療で尿のpH検査が必要なとき、昔から動物病院では毎月一度だとか、毎週一回だとかの定期検査を続けてきたのです。もしも、絶えず変動するのが尿pHの正常な姿であることを獣医大学で教育しておれば、こんな無意味な詐欺的行為を平気で続けられるわけがありません。本当に獣医師たちも知らなかったのです。 そのように私には思えてなりません。だからこそ、獣医学の教科書を書き換えるきっかけになれば幸いと思い、あえて自腹を切ってまで拙著の自費出版に踏み切った次第です。 いつもながらの群盲撫象かもしれないと多少はためらいつつ、こんな奇妙な現象を公表できるのも「自由医師」(従医に非ず)のオレだけではなかろうか? 国会図書館に永久に残しておくだけの価値ある新知見ではなかろうか? などという雑念が募りにつのった挙句、大金(私にとっては)をはたいて自費出版に踏み切る決意がつきました。というわけですので、拙著の眼目は第2章「尿のpHは目まぐるしく変動するのが正常です」にあります。 なお、上図右上に「ストラバイト尿石」と書いてありますが、これは間違いです。作図して著作権を登録した当時(2004年8月)は、まだこの呼び方が一般的で広く普及していたため、さすがの私も逆らえませんでした。しかし、臨床獣医師向けの業界専門誌に私見が掲載され(2005年1月発行)、ようやく堂々と尿晶(ストラバイト)と呼ぶのが正しいのだ、と言えるようになった次第です。 |
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尿pH変動カーブの3特徴
どういうわけか、ヒト(雑食動物)と犬や猫(肉食動物)の尿pH変動が同じみたいです
Dr.中島健次著「出てますか?弱酸性尿」第2章第2〜4節(p.38〜47)より転載
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ただし、この変動範囲は、検査に使用したpH試験紙の測定限界がpH5,0〜8.0であるためであって、実際にはpH4〜9くらいにまで変動範囲が拡がるのかもしれません。でも、それを調べるには別の種類のpH試験紙が必要となり、面倒なので調べていません。 〔ヒトの場合〕 ・豚カツや焼肉を食べたら急に酸性の尿が出た。 〔イヌやネコの場合〕 このように目まぐるしく変動するのが健康なんだと思われます。したがって、何を食べても酸性の尿しか出ない。何も食べず空腹なのにアルカリ性の尿が出続ける。何を食べようが何をしようが常に弱酸性の尿が出続ける。こういう状態は、ヒトにとってもイヌやネコにとっても異常であり、不健康な証拠ではないでしょうか。 |
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拙著『出てますか?弱酸性尿』の出版後に反省させられたのですが、この書名も、上記の きちんと本文を読んでいただければ、尿pHを弱酸性に保つのが理想だなんて私はどこにも書いておりません。絶えず目まぐるしく変化してこそ正常なんだ、というのが私の主張です。 でも、年がら年中、いつも酸性尿を出し続けている痛風や糖尿病患者の皆さんや、いつもアルカリ性の尿を出し続けているペットの飼い主さんに、いきなり健康なヒト・イヌ・ネコと同じように尿pHが目まぐるしく変化するように努力すべし、なんて言ったって無理な話です。 |
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この傾向は健康な娘夫婦に見られましたが、むしろ2歳の孫娘で顕著のように感じられました(pH6.2〜7.6の範囲内で変化)。同様に、室内暮らしのペットでも目立ちました。たとえば、 「夜になると寒いので電気マットや電気カーペット、赤外線コタツなどにペットが寄ってくる。電気製品から放射される電磁波の影響ではなかろうか。思い当たることがあれば、どうぞ電気製品から1m以上離れたところにペットの寝場所を移動してみてください」 寝場所を移しても効果がないという飼い主さんには、 電磁波対策は万全だという飼い主さんには、 「一家のご主人が帰宅したとき、激しい歓喜によって副交感神経が興奮し、尿がアルカリ化するのかもしれない。疲れて止めるまでピョンピョン跳ね回らせておきましょう。乳酸などの疲労物質が溜まれば、必ず尿は酸性化します」 などなど、どれも苦心してひねり出した回答で、それなりに質問者にご納得いただけたようです。でも、これらが正解だと断言できるレベルにはまだ達しておりません。 |
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就寝前に中性近くまで上昇した尿pHは、一晩中、上がりっぱなしになっているのかというと決してそんなことはありません。一日のうちでヒトや哺乳動物の体温が最も低下するとされている丑三つ時(午前2時頃)から明け方にかけて、pH6.0以下に下がるのが通常のようです。酸性尿を出し続けていた私はもちろんのこと、健康な娘夫婦や孫娘もそうでした。 「体内に溜まった不要な酸性老廃物(乳酸、ケトン体、燐酸、尿酸)を速やかに体外へ排除すれば、健康なアルカリ体質を取り戻すことができる。そうするには就寝3時間前の夕食に、タウリンを多く含むイカ、タコ、貝類を食べるとよい。そうすると、胆汁分泌が促進されて肝機能が向上する」 根拠なき体質説はさておき、肝機能と腎機能が正常なら、夜間、睡眠中に体内の酸性物質が腎臓で順調に濾過される。だから朝一番尿がpH5.8前後の酸性になる。これが健康であることの証拠である、とするテレビ「あるある」の見解には文句なく納得できます。 |
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