缶詰のストラバイトが過去のものとなり、忘れ去られ、すでに死語となりました。
それと同様、犬や猫の尿のストラバイトだって、死語になります。 運動すれば尿が酸性化するので、簡単にストラバイトが防げてしまうからです(過去7年間に蓄積した知見は以下のとおり)。
現在、これらをまとめていよいよ人生最後の著書『ストラバイトは「?」で溶ける!』の執筆に着手しております。 原稿執筆、書き直し、推敲の課程は、ストラバイトSOSで公開中。
日本獣医師会の東京支部から、表彰してあげるので平成19年度の年次総会に出席せよ、との電話が掛かってきました。
表彰?? 隠居していて、もはや何の功績もないのに…?
アッ、そうか、『出てますか?弱酸性尿』の自費出版が認められたんだ! いや、そうじゃあるまい。 「ストラバイトは走れば溶ける」の運動療法が評価されたんだろう…。
いや、もしかすると、隠居前の5年間ほど、最も尽力してきた「動物医療発明研究会」での活動が労(ねぎら)われ、ゴクロウサマデシタと感謝してもらえるのだろうか…?
あるいは、顧問だった当時、学会などの会場で、下のようなプラカードを首からぶら下げて訴え続けてきた地道な努力が、顕彰されるのだろうか…?
尿閉で尿が出ないとき、躊躇なく針を膀胱に刺し、尿を抜き取るのは立派な獣医療です。 だが、尿の性状検査のため、犬や猫の膀胱へ針を刺すのは感心できない。 下腹部に青痣ができるほど膀胱を強く圧迫して、尿を絞り出そうとするのも感心できない。
尿のpHチェックは飼い主さんでも出来ます。 特許pHスティックによって可能になったのです。 さあ院長諸氏よ、どうぞ私の発明品を手にとり素晴らしさを認めてちょうだい。 「飼い主にできることは飼い主にやってもらおう!」 |
電話の受話器を耳に当てながら、パッパッパと自分勝手な想念が頭の中を駆け巡りました。
そこで、電話の相手(副会長)に聞いてみました。 「表彰してくれる理由は何ですか?」
「お礼です。 長年きちんと会費を納入してくれてアリガトウ、という感謝状です」、だってさ。
ナーンダ。 年寄りの会員なら誰でも貰える紙切れか…。 わざわざ上京して総会に出席するほどのことじゃない。 東京の事務所へ送ってくれれば結構です、と電話を切りました。
感謝状を納めた丸い筒が配達されたときも、格別の関心が湧かず放置しておきました。 ところが、先日、一応どんなものか見てみようか、と開封して気が変ったのです。 これは、
ただの無価値な紙切れじゃない。 「黄門様の印籠」になるんじゃなかろうか…。
犬や猫の飼い主さんたちに「酸性・アルカリ性食品」の古い知識を紹介している私は、獣医業界の嫌われ者です。
商売の邪魔をしやがって、と苦々しく思っている動物病院長が少なくないであろうことは、容易に推察できます。 だから私も、なるべく波風を立てまいとして言動を自制して参りました。 たとえば、ブログにコメントを書き込むときも、「主治医の診療方針が最優先されるのはもちろんです。でも、」という具合に低姿勢の自分を守り続けて参ったつもりです。
でも、もうそろそろ自制の姿勢を解除してもよいのではなかろうか。 上の感謝状は、少なくとも日本獣医師会東京支部の会員約2千人の中に、Dr.中島健次が目障りだ、除名させろとする空気が表面化していないことを物語るものではなかろうか、と思われました(私の勝手な思い過ごしで、無名の隠居爺ごとき全く無視されているだけなのかもしれませんが)。
だが、もしも将来、私の発明した「特許pHスティック」や「ストラバイトの運動療法」や、先人の発見した「酸性・アルカリ性食品」を飼い主たちに紹介するのはケシカラン。 などと騒ぎ立てる勢力が顕在化したときは、私も老骨に鞭打って公の場で対抗しよう。 日本獣医師会のしかるべき委員会に審査を頼み、公式に正否の決着をつけてもらおうではないか。
感謝状を眺めながら、そんな勇気が湧いて参りました。 2007/06/25 Dr.中島健次追記
もうじき尿のストラバイトは死語になります。 その兆候がストラバイト関係のブログ件数から窺われます。 昨年の秋ごろまで、犬や猫のストラバイトをテーマとするブログが、毎日10数件も発行されていました。 ところが最近では、たまさか数日に1件あるかないかです。
運動療法の効果が知れ渡りつつある証拠だと思います。
私が生きてるうちに死語となれば、日本獣医師会から「功績賞」がもらえるかもしれない。
あんまり当てにしないで、ささやかな楽しみにして余生をすごしてみたい。
2008/04/12 Dr.中島健次追記 |
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