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歴史と文化財

 当山は真言宗醍醐寺を総本山とする別格本山で、大悲山塩船観音寺と称し、現世を生きる人々の幸せを願う祈願の寺であります。
 大化年間(645〜650)に若狭の国の八百比丘尼が紫金の観音像を安置したことに始まり、周囲の地形が小丘に囲まれあたかも小船のような形状であることから、仏が衆生を救おうと願う『弘誓の舟』になぞらえて、天平年間に僧、行基が『塩船』と名づけたと伝えられています。
 貞観年間には僧、安然が十二の坊舎を建てるなど、興隆を極めたと伝えられています。
 

山門(仁王門) (国指定重要文化財・室町時代建立)
 八脚門・切妻造りの茅葺き屋根で、都指定有形文化財である金剛力士像二体が安置されています。
当山の山号である「大悲山」の扁額が掛けられています。

薬師堂(青梅市有形文化財)
 木造・寄棟作り・茅葺の趣ある小仏堂で、桃山時代の建物と推定されています。

新護摩堂弘誓閣
 昭和中興三十周年記念事業において建立されました。
信徒の皆様を日々、御祈願する道場です。

阿弥陀堂(国指定重要文化財・室町時代建立)
 木造・単層・寄棟作りの銅板葺きで、昭和三十六年の解体修理において、国の指導により茅葺から銅板葺に変更となりました。天井には板張りが無く、簡素な技法で未完成のまま今日に伝えられたのではないかと言われています。

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普門閣

 普門閣では、お土産の購入やお食事ができます。
 年中無休・営業時間 午前9時〜午後5時

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鐘 楼
 四脚・茅葺の建物で、銅鐘は寛永十八年(一六四一年)作で、青梅市有形文化財に指定されています。

本堂・厨子(国指定重要文化財・室町時代建立)
 木造・寄棟作り・茅葺きで、特に内陣中央の本尊を安置する厨子は極めて精巧な作りで、扉内側には普賢菩薩・文殊菩薩が描かれています。本堂の屋根は奥多摩の虎葺きと呼ばれる茅と杉皮の交ぜ葺きです。

塩船平和観音立像
  右手は胸の前に上げて、私ども衆生に手のひらを向けております。これは、施無畏印(せむいいん)と言い、衆生の恐れを取り除き、人々に安心を与える身振りです。
 左手は与願印(よがんいん)といい、手のひらを正面に向けるのは衆生の願いを聞き入れ、望むものを与えようとする身振りです。さらに、手を下げているのは深い慈悲を表します。
 また、持物(じぶつ)として、水瓶(すいびょう)を持っております。そこには、いくら使ってもなくならない大慈大悲の功徳の水が入っており、私たち衆生に無限に与えていただけると言われております。

開山八百比丘尼尊像
 「大悲山千手観音縁起記」(寛延四年西暦一七五一年再板)等によると、武州多摩郡塩船村の大悲山千手観音菩薩は、あまりにも古くその来歴はよくわからないが、土地の古老が伝えるところによると、大化年間(西暦645〜650)に若狭の国の八百比丘尼が関東に遍歴したとき、この地こそ諸天鎮護の仏地であるとして堂宇を営み、一寸八分の紫金の観音像を安置したことに始まるとあります。

千手観音 (東京都有形文化財・鎌倉時代造立 文永元年 1264年)
 当山の御本尊は、正式には十一面千手千眼観自在菩薩といいます。 観音菩薩は衆生の危難苦悩を救うため、三十三身に変化して私たちをお救い下さると言われますが、その中で最も私たちの願いを叶えて下さる(現世利益)観音様が千手観音です 千の慈悲の眼で観て、千の慈悲の手でお救い下さるのです。
 御本尊は、像高四尺六寸、舟形光背を負い、檜材の寄木造りです 豊満な上半身は藤原仏を思わせ、にぎやかに波打つ衣文は中国の宋朝様式の影響を偲ばれます。

二十八部衆 (東京都有形文化財)

 

 鎌倉時代 文永五年一二六八年より造立開始
本尊千手観音の眷属として本堂左右に二十八体が安置されています その歴史的価値と二十八体全てが現存している点で、京都三十三間堂の二十八部衆に次ぐ存在との評価があります。

阿弥陀三尊 (聖観音菩薩 青梅市有形文化財)
 阿弥陀堂に安置される阿弥陀如来は座像高三尺五寸で、江戸時代初期の造立と推定されます 但し、脇持の聖観音菩薩は本尊と同年代の鎌倉時代、勢至菩薩は室町時代像立と推定されています。

薬師如来(青梅市有形文化財)
 古い手法の等身大の立像で、一木作りのため造立年代の特定が困難ですが、現在では塩船観音寺で最も古い仏像ではないかと推定されています。

仁王像二体(東京都有形文化財)
 昭和四十八年の京都国立博物館での修理の際、阿形の胎内より万延元年の修理棟札が発見され、「寿永三年雲慶作」との記述が認められました 「雲慶」は「運慶」かと思われますが、おそらく慶派の流れを汲む仏師の作にて本尊と同年代の造立と推定されます。
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真言宗醍醐派 別格本山 塩船観音寺 〒198-0011 東京都青梅市塩舟194 電話 0428(22)6677