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■ 電線のよじれ ■
風力発電機は発電機ですからその発電された電力は電線を通して電気を必要としている場所まで接続されます。現在製造されている発電機の殆どはブラシレスのもので、ブレードといっしょに回転する側(ローター側)に永久磁石があり、回転しない側(ステーター側)に電圧を発生するコイルがあります。よってここでは電気的な接点などはなく、ブラシの摩耗などもありません(しいて言えば、ブレードの回転軸の軸受けの摩耗でしょうか)。 では、風車のヨー制御の方ではどうでしょうか。発電用の主流であるプロペラ型風車のようにブレード面をいつも風に対して正対させる必要のある風車では、風の方向に対していつもその向きを変えなければなりません。この動作は風車の後方に付いた尾翼によって行われますが、それに伴って風車の発電機から出ている電線も同時に回されることになります。例えば風車が風向きを追っていつも右回りばかりしていたとしましょう。電線は一定方向によじられ、いずれは切断されてしまいます。このようなことがないように「スリップリング」という部品が多くの風車に付いています。スリップリングは電気接点が常に擦れ合っていますので定期的な点検やブラシの交換が必要になりますが、電線は切れません。 しかし、風車の中にはスリップリングがないものもあります。風車のメーカーによっては自国の風向きが午前と午後に一度しか変わらないので、スリップリングは必要なしと考えていると説明されたことがあります。また、電気接点による接触抵抗を嫌って採用しないメーカーもあるようです。また、定かではありませんが、自然風はある一定の方向ばかりに偏った吹き方はしないので、長い目で見れば風車は左右均等に回され、従って電線はよじれないという考えもあるようです。 スリップリングがない風車でも、それぞれよじれに対するメーカーの対応もあり、また配線方法での対応も出来ますので、スリップリングのあり/なしは設置される方の考え次第ということになります。 写真でスリップリングの実際を紹介させて頂きます。通常、風車のカバー(ナセル)内にあり簡単には見ることは出来ません。長期に渡り使用された風車は一度カバーを開けブラシの摩耗やスリップリングの腐食を確認されるといいと思います。風向きの乱れている場所に設置された風車の場合、意外と摩耗が進んでいることもあります。また、風車によってはスリップリングの収まるカバー内に水が入り、腐食が急速に進んでいることもあります。 |
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