
近江の忍者がモデル
神出鬼没の近江忍者。ひこにゃんに憧れ彦根市の稲枝地域に住み、地域活性化の一翼を担うため今日もどこかで頑張ってます。
手裏剣を得意とする。
ひこちゅうは稲枝商工会の公認キャラクターです。
むかし、【ひこちゅう】という忍ちゅうが彦根の城に住んでいました。
人間だと忍者と呼ばれていますが、ひこちゅうは【ねずみ】なので忍ちゅうです。
ひこちゅうは長年きびしい修行に耐えやっと忍ちゅうになりました。
忍ちゅうはお城のお殿様のために、危険を冒していろいろな情報を集めます。
ある時は、代官屋敷に忍び込み、悪代官の悪事を暴き、お殿様に報告します。
ある時は、大泥棒の居場所を探し出し、お殿様に報告します。
お殿様はたいそう頼りにし、ひこちゅうを大切にしていました。
でも、ひこちゅうはいつも寂しそう。
ひこちゅうは本当は忍ちゅうにはなりたくありませんでした。
本当は猫になりたかったのです。
お城のお殿様は、猫に助けられたことがありました。
ひこちゅうがまだ生まれる前のことです。
お殿様が、あるお寺の前を通りかかると、猫がお殿様を手招きしています。
お殿様はなんだろうと思い、【招き猫】のいるお寺に入りました。
すると、それまで明るかった空が雲で見る見る真っ暗になり、大雨と共に大きな雷なりが
鳴り響き、近くに落ちたのです。お殿様はこの招き猫に命を助けられました。
すぐに招き猫は有名になり、招き猫のキャラクターグッズがいっぱいできました。
「こんなに頑張ってるのに、目立たない仕事ばかりでつまらないでちゅ」
それが、ひこちゅうの口癖です。
ある日、ひこちゅうは、猫になって有名になろうとお城を飛び出してしまいした。
ひこちゅうがいなくなると、お殿様はたいそう悲しみました。
ひこちゅうは、猫になるために、猫長屋のにゃんにゃん食堂でアルバイトを始めました。
でもひこちゅうは失敗ばかりです。
「おーい、にゃんこ飯一杯くれにゃん」
猫のお客が注文しました。
「はいでちゅ!」
ひこちゅうはそう言ったもののなにせ【ねずみ】です。にゃんこ飯が分かりません。
間違えて、中(チュウ)華飯を出してしまいました。
お客は怒って帰ってしまいました。
またあるときは、
「おーい、ビールの大瓶をくれにゃん」
猫のお客が注文しました。
ひこちゅうはそう言ったもののなにせ【ねずみ】です。
間違えて、生チュウを出してしまいました。
お客は怒って帰ってしまいました。
そんな失敗ばかりです。
そんなある日、お城のお姫様おしずにゃんが病気になったと噂で聞きました。
呪いのかかったとても悪い病気で、おしずにゃんは日に日にやせているそうです。
でも、ひこちゅうは、まだ猫になっていません。
「猫にならないとお姫様を助けられないでちゅ」
ひこちゅうはどうしていいか分からなくなってしまいました。
そんなとき、いつもにゃんにゃん食堂に食べに来る【がもにゃん】が言いました。
「ひこちゅう、無理をして猫にならなくてもいいにゃん。ひこちゅうにはひこちゅうにし
か出来ないことがいっぱいあるにゃん」
「ぼくにしか出来ないことでちゅか?」
「そう、長年修行した忍ちゅうとして考えたらかきっと分かるはずだにゃん」
がもにゃんはやさしく言いました。
ひこちゅうは忍チュウとして深く深く考えました。
すると長老の言葉を思い出したのです。
「ひこちゅう、世界にはいろいろな願い事を叶える鈴を持った不思議な猫が七匹いるんだよ」
七匹の不思議な猫は【にゃんにゃん七剣士】と呼ばれ、世界中に散らばっているのです。そして、彼らを集めることが出来るのは修行を積んだ忍ちゅうだけだったのです。
ひこちゅうは走りました。長屋の隣に住んでいるバテレンにゃんこそ、その不思議な猫の一匹だと忍ちゅうとしての勘が教えてくれたのです。
「バテレンにゃん、力を貸して欲しいでちゅ」
ひこちゅうは一心不乱に頼みました。
「僕にそんな力があるかは分からないけど、君の頼みなら頑張ってみるにゃん」
バテレンにゃんは快く引き受けてくれました。
ひこちゅうはバテレンにゃんと共にお城に戻りました。
バテレンにゃんが、【平和の鈴】をおしずにゃんの頭上にかざすと七色の光が世界を覆い、
おしずにゃんの病気は見る見る良くなりました。
お殿様はとても喜びました。
「ひこちゅう、お前がいなくなってとても寂しかったんだよ」
お殿様は言いました。
「無理をして有名にならなくても、ひこちゅうはみんなの人気者にゃん」
おしずにゃんが笑顔で言いました。
ひこちゅうの活躍でお城に再び平和が戻りましたが、ひこちゅうにはひとつ気がかりなことがありました。
お城に呪いをかけた者をまだ見つけていないのです。
ひこちゅうは長老の言葉を思い出しました。
「この世に暗雲立ち込めた時は七つの鈴を持つ猫を集め、世界に平和をもたらすのだ」
平和の鈴は世界の平和と全ての生き物の幸せを願う鈴
英知の鈴は真実を見極めることができる鈴
勇気の鈴は悪に立ち向かう勇気を与えてくれる鈴
友情の鈴は友を愛し、助ける鈴
真義の鈴は約束を守る大切さを教える鈴
情熱の鈴は何事も最後までやり遂げる鈴
裏切りの鈴は自分を諌める鈴
ひこちゅうはお殿様の許しを得て、にゃんにゃん七剣士を集める旅に出たのでした。