ぜんまい採り
ぜんまいの綿を天日に干す
ぜんまい糸を織る
糸を紡ぐ
○5月初旬、春の味といわれるぜんまい採りが始まる。食用の茎と織物に用いる冠毛とに分ける。
○冠毛(綿)についているゴミを手で取り除き、天日でよく乾燥させる。
○8月頃90度ぐらいで蒸し、乾燥後真綿と混合させて綿状にする。
○糸車を用いて綿より糸を紡ぐ。
○経糸(たていと)は綿か絹を用い、緯糸(よこいと)にはぜんまいの糸を織る。
○織り上がった布は、保温性と防水性に富んでいる。
【まぼろしの布 ぜんまい織
】
雪解けを待ってのびるゼンマイの新芽は綿衣(わたころも)で守られています。そのぜんまい綿は水をはじき、羊毛にも似たやわらかさ、独特の自然色を持っています。自然環境の厳しい東北の山村で、この綿を用いたぜんまい織が生まれました。この布のやわらかさとあたたかさは雪国の女達の手によって受け継がれていました。気の遠くなるような根気のいる作業を経て生み出される布には、素朴で独特の風合いと生命力が溢れています。
ゼンマイは山菜の王様といわれ、干ぜんまいは高級食材です。
春になるとゼンマイ採りが始まります。山のようなゼンマイを背負って山から下りてくると、
綿を取り、直ぐにゆでて筵に広げ、丹念に揉みながら干す家族総出のぜんまい干しが行われます。