フリースクールとは・・・
フリースクールは、文字通り解釈すれば「自由な学校」であるが、もともとは20世紀初頭の新教育運動のなかからでてきた考え方である。 これは、19世紀までの大人、教師中心の教育を旧教育とし、それに対して子供の自発性、興味、関心を生かし、そこから出発して教育を考えようという運動で、世界で同時多発的に起きてきたものである。
アメリカのジョン・デューイ、イタリアのマリア・モンテッソーリ、イギリスのA・S・ニール、インドのタゴールなどの学校や教育実践などはそのお手本になった。
フリースクールの語は、直接的には、1923年、イギリスの教育実践家、A・S・ニールのつくった学校サマーヒル・スクールから由来している。 第二次世界大戦が終わり、戦争を体験した若者たちが大学に復帰し、また宇宙開発がアメリカ、ソ連の二大大国で競争されるようになって、これまでの教育や教養に疑問を投げかけるような声がでてきた。
まず大学紛争、学生革命と呼ばれるような運動が欧米や日本でも起き、その影響が高校、小中学校に広がった。1970年代あたりから、親たちが自分たちの子供のためのミニスクールを開くなど、規制の枠にとらわれない教師たちの運動として新しい学校づくりが始まっていく。
こうした学校をまとめてフリースクールと呼ぶ。正規に認められて機能している学校も、そうでないもの(インフォーマルなもの)もこれに含む。 その後、不登校の子供たちのために、その受け皿組織として作られた新しい学びの型を提供しようとする場所も、フリースクールと呼ばれた。
現在、この名前では、こうした不登校関係の施設、組織がまず連想されることが多い。
しかし、普通に学校に通っていて、決まった曜日や週末や長期休暇などに体験学習や学びに取り組む子供たちのための団体、組織もやはりフリースクールと自らを称している。こうしたものは国内外を問わず多数存在する。
欧米では、2000年代に入ってこうした考え方にデモクラティック・スクールという呼称を充てる動きが出てきて、フリースクールの呼称に取って代わり始めている。
