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― 上手な見積もりの取り方 ―
引越しの見積もりというと、引越業者の見積もり営業担当者を呼び荷物の量や作業環境を確認してもらうという、依頼
する側としては受身になってしまいがちです。また「時間がない。」、「面倒くさい。」などの理由から最近ではメール
や電話のみのやりとりだけで引越業者と契約してしまうことも多々あるようです。しかし、この訪問見積もりを上手に活用することで、
実は引越料金の値下げが可能になるのです。
引越料金の値下げ交渉というのは、引越業者と直接交渉してもあまり効果はありません。理由もなく、やみくもに「負けろ。」
と言って負ける店などないのと同じです。ではどうすればいいかというと、ここで競合他社を引き合いに出すことです。
引越業者同士に引越料金の値下げ競争をさせればいいわけです。交通事故を起こした際に、双方の契約者に代わって
保険会社同士が示談交渉をするようなものと似ています。
具体的にはまず、引越料金計算機と
引越一括見積もりサイトを利用して
引越料金の平均を出してみましょう。そしてその平均の引越料金に近い見積もり額を提示している引越業者であれば、
規模やサービスが同程度であると思われるのでおそらく適正な価格での引越しが期待できます。
メールや電話での応対も考慮して、ここぞと思う引越業者を2社ないし3社程度選び出しましょう。受付の応対がしっかり
している引越業者は、引越作業員の応対もしっかりしたところが多い傾向にあります。第一印象の悪い会社というのは
引越しにかぎらず、利用者を不安にさせるのではないでしょうか。
そしてここからが一番重要です。選択した2社ないし3社の引越業者の見積もり営業担当者を同じ日の同じ時間帯に同時に
呼ぶことです。30分程度時間をそれぞれずらして、各社の見積もり営業担当者同士がすれ違うというのがベストです。
これは効果てきめんです。
同じような引越料金を提示するということは、同程度の引越業者である可能性が高く、ある程度経験を積んだ見積もり営業者
であれば、どこの業者がどれくらいの値段でやるか、またどこの業者と競り合うことになるかといったことを把握しているものです。そのためお互いにギリギリの
値段まで下げてくる可能性が高くなるのです。
それぞれの業者を別々に呼ぶ場合には、1社目の見積もり営業担当者には2社目の業者名を伝えてみましょう。すでに何社
かの見積もりを取っている場合には、最後の業者の見積もり額が高いようであれば、他社の見積もり額を伝えてみましょう。
それぞれに必ず効果があるはずです。
これは引越業者の見積もり営業担当者の決めゼリフのようなものですが、「今日決めていただけたら、○○円で・・・。」
といった誘い文句には乗ってはいけません。明らかに安いと思えるのなら別ですが、いつ返事しようが引越料金は変わりません。
逆に「後日返事したらいくらですか。」と聞いてみましょう。引越料金が変わるようであれば、その業者はどんぶり勘定
をしていると思われます。そういった業者の引越作業もそれなりだと思ったほうがいいでしょう。
私にも見積もり営業の経験があるのですが、即決する金額というのがありました。お客様に「あと○○円引いてくれたら
今決めます。」と逆に言われてしまった場合です。5千円なら即決です。また決断の揺らぐ金額というのもありました。
もちろん引越料金の金額帯にもよるのですが、これはズバリ1万円です。「あと1万円引いてくれたら・・。」と言われた
瞬間に、お客様には愛想笑いをしながら頭の中では必死に見積もりの再計算を繰り返すのです。
見積もり営業マンも営業所に帰って上司に叱られないよう、また引越しを取らなければ給料も上がらないので、時に
苦渋の選択を強いられるのです。営業マンには引越料金を決定する権限が与えられていますから、こういった彼らの
事情も踏まえて交渉するとうまくいくかもしれません。試しに「1万円負けてくれ。」と言ってみる価値は充分に
あります。それでいくらかでも値引きされれば、値引き交渉成功といってもいいのではないでしょうか。
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