本文へジャンプ 2005年9月10日 

 

どぅちゅいむにー
院長のひとりごと
ロゴについて

ロゴの全体はご覧になってわかるように三線(さんしん)です。胴の部分は輪郭の「C」は北谷(Chatan)の「C」を表わし、中央の「十字」は医療のシンボルとして用いています。棹の部分は沖縄の芸能・文化の基礎であり、うちなーんちゅの心の根幹に流れる優しさと癒しの音色を象徴して三線そのものを使って表現しています。・・・最近、かみさん(一応沖縄民謡協会の教師をしています)が、子供たちの三線教室で使うからと僕の三線まで持っていってしまったので触ってないけど、たまには弾きたいなー

みなさん、はじめまして。ちゃたん診療所の院長の森永です。苗字でわかるように僕自身は”しまないちゃー”ですが、とぅじ(かみさん)はれっきとした今帰仁出身ですのでいわゆる”うちなーむーく”というわけです。沖縄に住んでもう20年以上になり、そろそろお世話になったいろんな方々に恩返しをしようかと一念発起して、この7月に内科の診療所を開院しました。自分で“院長”というのもまだ慣れず照れくさい思いをしています。医者が一人しかいない診療所ですので“院長”であるのは間違いないのですが、目指すのは“診療所の先生”です。ところで、近頃病院や、クリニックとか診療所で「患者様」という表示や呼び方がはやっているようですが、みなさんはどうお感じですか?お金を払って診療を受けるのだから「お客様」と同じで当然だとおっしゃる方もみえるかと思いますが、なんか変な感じ、違和感があるという方が多いようですね。「患者」という言葉はもともと『病気やけがの治療を受ける人』の意味です。したがって「患者」という状態にある人は受身で弱い立場におかれていることを意味しています。一方「様」という言葉には「殿様」「神様」「お客様」のように、それぞれ、「殿」、「神」、「お客」という「自分がなりたいもの」「希望する立場」に対する憧れがあり、これが敬語としての「様」の使い方の原点だと思います。逆に、「自分がなりたくないもの」「なりたくない立場」には、「様」は似合いません。誰しも「患者」の立場になりたかったり、憧れたりする人はいないでしょう。もっとも、政治家や経済界で都合が悪くなると急に「患者」になってしまう方には都合のよい立場かもしれませんが・・・?なりたくもない立場にたまたまなってしまった人に対して「様」をつけると、厭味で慇懃無礼となってしまいます。もともと、「患者様」という言葉が出てきたのは、2001年11月、厚生労働省の「医療サービス向上委員会」が「国立病院等における医療サービスの質の向上に関する指針』なるものを打ち出し、患者さんに対する言葉遣いや応対の仕方を改めるため、当時の国立病院に「患者の呼称の際、原則として、姓(名)に『様』を付ける」ことを求めた(つまり患者さんの個人名を呼ぶときに「○○さん」ではなく、「○○様」と呼ぶことを求めた)ものがどこかで間違って「患者さん」を「患者様」と呼ぶというように伝わってしまったことから始まっているのです。医療関係者と患者さんとの関係が何ら改善されることなくいきなり呼び方だけを変えたとしても、その医療機関で患者さん中心の医療が行われるようになるかというのは大きな疑問です。むしろ胡散臭い言葉の魔術でさも親切な扱いをしていると見せながら、従来と全く変わらない不親切さを提供しているというのが患者さんの認識でしょう。ある市立総合病院で実施したアンケート結果でも入院患者では「さん」の支持者が69%、「様」の支持者は4%と、圧倒的に「さん」の支持者が多いという結果がでています。本当に患者さんの立場になって、コミニュケーションをとりながら、よりよい医療の提供をめざす“ちゃたん診療所”では「患者様」とは呼ばずに、昔ながらの「患者さん」という呼び方をしますので、よろしくお願いいたします。

患者さま?患者さん?

もりなが内科・小児科クリニック