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京都精華大学卒業・修了制作展
● 2.18〜2.22
● 京都市美術館
★★☆
こういう言い方は失礼かもしれないが、思ったより悪くはなかった。と、そんなことをいうのも、精華大学のある教官と話をする機会があり、「今年の卒業展はどうですか?」と聞いたところ、「あきません。年々ひどくなっていきます。今年なんかもうむちゃくちゃです」とおっしゃっていたからだ。
洋画。マーク・ロスコもしくはイヴ・クライン系の絵。鮮やかな赤一面の絵だが、微妙に赤に濃淡があり、うっすらと模様がついている。ロスコやクライン作品に既視感があったが、それでもそれなりに引きつけられるものがあった。
洋画。これは面白かった。また美しかった。題名通り、紫グレー基調の大きな絵(2m四方ぐらい)で、画面一面に無数の細かい模様がついている。いったい何かと近づいて見ると、爪切りで切った爪のようなかたちで、絵の具をカンバスに小さくこすりつけているのである。それがおびただしい数で並んでいて、全体としての模様をつくっている。ほかに類を見ない作風で、なおかつきれいなのを評価したい。「無題」というのはやめたい。
建築。JR徳山駅を中心とした市街地の開発プランの提示である。何よりも徳山駅のデザインがすばらしい。真っ白な網目状の、ネットを張ったような駅舎で、優雅で美しい。しかも、そのかたちには必然性があるというのである。作者(徳山出身か?)によると、徳山の街はJRを境に南北に分断されているそうである。そこで、北部と南部をつなぐかたちの駅舎をつくり、歩くとさまざまな角度で視線が南北に交錯するようにし、ひいては街の人的交流にも変化を与え、活性化を促したい――というプランである。パースのつくりがやや雑だったのが残念。
版画。とても細かい作品。タンデムの自転車に乗る人物を横から見たところを、洒脱でウィットが効いたスタイルでデザイン化してある。モンキーパンチの画風をもっと緻密にし、幾何学的にしたものとでもいえばいいだろうか。時計のムーヴメントを思わす絵柄でもある。細かい描写を律儀とも称すべき正確な作業で仕上げてあった。
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