●「日本そしてインド」展(第3回常設展)
● 2002.12.23
● 秋野不矩美術館
★★★★

美術館へのアプローチ。天気が悪かったのが残念
| 以前からウワサを聞いていた秋野不矩(あきの・ふく)美術館。最近、メールをくださった方もすすめられていたので、それをきっかけに行ってきた。
|

テラス。画家が生まれた天竜市をのぞめる
| 入口は、自動ドアではあるものの、いわゆる引き戸で、これがますます民家風の趣を醸し出す。中に入ると、入館者は靴を脱がなければならない。男の私にはどうということもなかったが、女性の中には抵抗を覚える人がいるかもしれない。スリッパに履きかえるのも束の間、展示スペースにはさらにスリッパも脱ぐ。ますます個人の家に上がる感覚だ。もちろん、これも秋野作品を鑑賞するのに最適と思われる演出の一つなのだろう。
|

屋根も石ぶきで、自然風そのもの
| さて、肝心のコレクションのほう。秋野氏は、1950年ごろまでは、花や人物などを題材に割合に一般的な日本画を描いていたようだが、50年代以降は画風がかなり変わっている。緻密で規範通りの描き方から、素朴で自在な画風へと変わったように見えた(もっとも、必ずしもほかの作品をよく知らないので間違っているかもしれない)。何となく、伝統のしがらみから抜け出して、画家独特の世界を表現するのをためらわなくなったような感じを受けた。それらは細かいことにあまりこだわらないで描いているようでありながら、キラリと光るものを感じさせる。構図が一つひとつ面白い。造形的なセンスは天性のものだろうか。
|