◆和風ステンドグラスの制作工程を紹介します。
非常に手間がかかっていることがお分かりいただけると思います。
骨董品の桶や行灯・柱時計の選定にも時間をかけています。
焼き物は陶芸家に依頼して制作していただいており、これも価値のあるものです。

ステンドグラスの出来映えは全てデザインで決まります。
私ども灯りやはお客様と一緒にデザインを考え作り上げていきます。
そのためには何回もデザインを書き直すこともあります。
作家は画家とまでは言わなくてもオリジナルの絵を手書きで描かなくてはいけません。
ですから絶えず絵の勉強が必要だと思っております。

デザインした図案にパーツごとに番号を入れ2枚コピーします。
パネルなどの大きな作品は4分の1ぐらいに縮小してデザインを書き拡大コピーします。
そのうち1枚をハサミ(ステンドグラス用)でパーツごとに切り型紙を作ります。
型紙はデザインより多少小さくします。

デザインに合う色ガラスを選びます。
ガラスを選んだら型紙に合わせてマジックで型をガラスに写します。

ステンドグラス用ガラスカッターで1枚1枚手作業でガラスをカットします。
デザインが細かく分割が多いほど工数が増えます。

ガラスカットでステンドグラスの出来上がりが違ってきますので時間を掛け型紙どおりにカットします。
カットしたガラスにはバリなどがあるため、より型紙どおりにカットするためにグラインダーを使い微調整します。

正確に型紙どおりにカットされたガラスです。

正確に型紙どおりにカットされたガラスです。

ガラスとガラスを接合させるのにハンダを使います。
ガラスにハンダは付かないため裏が粘着する銅のコパーテープをカットした全てのガラスに1枚1枚ラスキン(へら)を使い
折り曲げ手作業で巻きます。
コパーテープはガラスの厚みによってテープの幅を変え使い分けします。
テープは5ミリ〜7ミリまで6種類有り使い分けて使用します。

1枚1枚丁寧にコパーテープを巻いたガラスです。

銅のテープにハンダで点付け(仮止め)をします。
仮止めが済んだら銅のテープにペーストを塗り(ハンダをなめらかに乗せるため)ハンダをやや盛る感じでハンダを乗せてガラスとガラスを接合します。
ハンダは裏と表にします。使用するハンダゴテは先の異なる3〜4種類使い分けしてハンダをします。

裏表のハンダが済んだらハンダの鉛部分だけクリーナでペーストなどの汚れを丁寧に取り除きます。
汚れを取ることで最後の仕上がりが大きく違ってきます。
汚れを取れたらブラックパティーナ(酸化剤)を使い鉛部分を黒く酸化させます。
先ほどの汚れが綺麗に取り除かれていない場合は、綺麗に黒く酸化せず白く汚れが残り見た目にも汚くなります。
裏表を黒くしたら最後の仕上げとしてガラス等の汚れをクリーナで取り除き完成です。
ステンドグラスは手間と時間を掛ければ掛けるほど良い作品が出来ます。
灯りやでは手間を掛け時間を掛け
丁寧な作品作りに心がけております。