
まず、1998年に発売された、PC・Mac・PS・Sega Saturn用ゲーム「新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド」があります。1st、旧版などと呼ばれます。霧島マナはここに初めて登場しました。序盤、シンジとアスカ、マナとの恋の三角関係が面白おかしく描かれると思いきや、途中から物語は意外な方向に進んでいきます。当時新品が1万4千円以上した高価なゲームでした。
次に、2006年に発売された、PC・PS2用ゲーム「新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド 特別編」があります。1stに幾つかの追加シーンと一つの追加エンディングを加えたものです。旧版では殆ど描かれることの無かったマナとムサシ・ケイタの関係が追加シーンで掘り下げられています。また、新たに加えられたエンディングは賛否両論を巻き起こしました。ちなみに、PC版は DirectX9 対応のビデオカードでないとプレイできないので、古めの機種をお使いの方は注意が必要です。PS2用廉価版がお薦めです。
それから、2009年4月9日にはPSP用の特別編が発売されました。すでに過去のゲームであるかのように思われていた「鋼鉄のガールフレンド」の、新たなるバージョンの出現は、若干の驚きをもって迎えられました。元来鋼鉄は、旧版の時点でも、当時最新の技術を取り入れていたとはとても言えず、どちらかというと古いタイプのゲームだったのですが、むしろそれゆえに脚本の良さが光り、10年以上経った現在まで生き残ってこられたのかも知れません。PSPを所有されている方でまだ鋼鉄未プレイの方は、これを機会にやってみるのも良いのではないでしょうか。
さらに、時期は前後しますが2005年に発売された、PC・Mac・PS2用ゲーム「新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド 2nd」があります。こちらは1stとは全く別のストーリーで、アニメ26話から派生したいわゆる学園エヴァを基調にしたコメディタッチのお話です。霧島マナは登場しません。その代わり、ファンの間でリナレイと呼ばれる明るい綾波レイが出てきます。一部で酷評されているゲームですが、食パンをくわえたリナレイの「ちこく、ちこく〜」など見所となるシーンもかなりあります。それから、2nd のアスカはシンジスキー度が尋常じゃないです(笑)
さらにさらに、2ndを題材にした、林 ふみのさんの漫画「新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド 2nd」があります。ゲームの2ndはかなりギャグ性が強いのですが、漫画の方は明るい中にもマジメな恋愛模様が少女漫画的切り口によって描かれます。当然こちらにも霧島マナは登場しません。ゲンドウとユイが幼なじみであったりと、アニメ本編ともゲームとも異なる独自の世界観が構築されています。いわゆる LAS なのでそっち方面の人には特に人気があります。
1stにおけるキャラクター造形が好評だったためか、ゲーム「新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画」にもマナが登場しています。それも、チョイ役ではなく、かなりの存在感を発揮しています。これは個人的感想ですが、特に林原めぐみさんの演技は、特別編の追加シーンと比べても筆者の中のマナ像により近いものでした。シンジ育成をやってみようかどうか悩んでいるマナリアンの方には「大丈夫、イメージが崩れることはない」と断言できます。加えて、このゲームは非常にイベントが多く、本編と同じ声優さん達の声が延々と聞けるので、マナ好きにとどまらずエヴァファン全員にお薦めです。ただ、イラストが貞本義行さんではなく、全て米倉けんごさんのものなので、どうしても貞本さんのじゃないとイヤという人には向かないかも知れません。また、現在やや入手困難のようです。ベスト版の発売が待たれます。
シンジ育成と言えば、高橋 脩さんの漫画「新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画」もあります(現在も『月刊少年エース』で連載中。コミックも5巻まで出ています)。この漫画もゲームと完全に同名なので混乱しやすいですよね。高橋さんの画風はアニメのエヴァのイメージに非常に近く、「明るいエヴァ」として人気があります。この作品の綾波は、アニメ本編よりは明るいのですが、かと言って 2nd のリナレイともちょっと違う、第3のレイです。残念ながら今のところ霧島マナは登場していませんが、今後出てくるのではないかと期待されています(ただ、個人的には望みは薄いように思われます。サツキ、カエデ、アオイの三人(マナと同じくゲームのオリキャラ)はちゃんと出ているのに……)。